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★Active Solid Girls 統合ナンバー：EA-ATT18501NA（NA-E024） |
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夕方の朝陽中央駅前は賑やかだった。
親子連れの買い物客、バスを待つサラリーマン、ジャージ姿の学生。
様々な人間模様は、さながら日常の縮図と言うべきか。
これから、皆、家への帰途に着くのだろう。
駅前商店街アーケードの正面ゲートに、光る文字盤がある。
１０００個を超すＬＥＤの瞬きで、今日のニュースを流している。
先日の衆議院選挙の続報とか、隣の県で起きた交通事故の影響とか。
しかし、最大のニュースは、何と言っても台風だろう。
その記事が流れると、多くの人々が足を止め、見入っていた。
『大型で強い台風６号は、今夜遅くに本県に最も接近すると予想され――』
心なしか、風も強くなっているように感じられた。
夕暮れの空は茜色に染まっているが、風は湿気を運んでいる。
西の空、やや南の方には、灰色の雲の塊が見えている。
この分だと……数時間後に天気は下り坂へと向かいそうだ。
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ＡＣＴＩＶＥ ＳＯＬＩＤ ＧＩＲＬＳ
★ 第２章 秘密結社メドゥアス ★
第４話 少女たちの再会・前編
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（空が曇ってきましたねー）
（待ちに待った日が来たかもね♪）
雑木林の奥にある廃棄施設で、２つの人影が動いている。
ただし、２人とも常人とはまるで質感が異なる。
まるで宝石のように光を反射する、顔と手足。
事実、彼女たちの体は石でできていた。
全身が石でできた不思議な少女たちは、にわかに掻き曇ってきた空を眺めていた。
エメラルドに似た緑色の少女はやや不安げだが、
ルビーに似た真っ赤な少女は、何故か嬉しそうだ。
廃墟のような灰色の建物の玄関には、真っ青な顔と手足の少女が立っている。
その質感もやはり石……サファイアを思わせる半透明の物質でできていた。
彼女たちの会話は、常人に聞き取ることができない。
動く唇は何かの会話を示唆するが、声を出す能力はないからだ。
しかしその意思は、同じ仲間の間ならしっかりと伝わるのである。
（ルイさん、嬉しそうですねー）
（そりゃそうよエミちゃん、１週間ぶりの雨だもの、やっと埃を落とせるわ♪）
（そう言えば、ここにはシャワーがないのですね）
（普通の人が生活する設計じゃないんだろうね、キッチンとかもないしさ）
（研究所みたいでしたしねー）
ルイと呼ばれた赤い少女は、ランニングに近いインナーで伸びをしている。
半透明の体が夕暮れ時の光を反射し、鈍い輝きを放っている。
エミと呼ばれた緑色の少女は、空よりも森林の中に視線を向けている。
まるで、森の声を聞くような姿勢で。
（木々がざわめいてますね、もしかしたら台風が近づいているのかも）
（そう言えばちょっと風が強くなったかもね、サラさんは出ない方がいいかもよ？）
（そうですね、私は中にいます）
玄関に立っていた青い少女＝サラは、おぼつかないゆっくりとした足取りで、中に引っ込んだ。
そうこうしている間に、遠くから腹に響くような音が聞こえてきた。
ルイが見上げた瞬間、灰色の雲の中に閃光がきらめいた。
数秒後、ゴロゴロと不気味な音が雑木林の一帯にこだます。
（うぉぅっ、まぶしっ！……ちょ、いきなり！？）
（今の雷みたいですね、一気に来るのかも―――っっ！？）
ぽつっ、と、エミの緑色の顔に何かが当たった。
エミがまさか、と空を見上げて間もなく――
――大粒の水滴がバラバラと、まるで機関砲のように落ちてきた。
（一気に来ちゃったーーーー！！！）
（えぇっ、ちょ、早過ぎ！！）
突然の雷雨、いや豪雨。
雷の音がかすれるほどの猛攻だ。
ルイとエミは思わず、建物の中に駆け込んだ。
――が、ルイだけははっと何かに気付いたように、再び滝のような雨の中に舞い戻った。
（る、ルイさんっ！？）
（……これよこれよ、これを待ってたのよっ！！）
ルイは上のインナーをおもむろに脱ぎ、真っ赤な上半身を豪雨にさらしている。
叩き付ける無数の雨滴と、時折煌く雷光で、
その赤い体はまるでスパークリングワインのようにキラキラと輝いていた。
（うひゃーｗｗさいっっこーー♪）
（ちょ、ルイさん！？）
（いーのよっ、どーせ誰も見てないんだから！！）
（……あ、あたしが見てますっ！！///）
（見慣れてるからいいじゃないのっ、エミちゃんもおいで、気持ちいいから♪）
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「きゃーーーーーー！！」
「何が雨は日が暮れてからよ、天気予報の大嘘付きっっ！！」
街中の、とあるコンビニエンスストア。
２人のカッターシャツ姿の少女が、転がり込むように軒下に飛び込んできた。
もっとも、もはや雨宿りが意味を成さないほど濡れてしまっていたのだが。
レジの前に立つ大学生らしきバイトの青年は、瞬間湯沸かし器のように顔を赤らめた。
少女の濡れたシャツに、写り込んだ“もの”を見てしまったからだ。
当の少女たちは豪雨を眺めていたため、視線に気付いていなかったのが彼の幸運だったかも知れない。
「あーもー最悪っっ、髪ぐちゃぐちゃだぁ……恨んでやるぅぅっ」
「天気を恨んでも仕方ないよ翔子……」
「違うわよ眞希、憎むべきはあのヘボ気象予報士よこん畜生っっ！！」
翔子と呼ばれた長いツインテールの少女が、ストレスを撒き散らす勢いで愚痴っている。
眞希と呼ばれた茶色いショートの少女は、それを苦笑するように眺めている。
夕暮れ時のコンビニで雨宿りするのがこの２人だけだったのは運命の導きだったのだろうか。
何しろ別の人間がいたら、八つ当たりし兼ねない勢いだったのだ。
「大体ねぇ、台風も接近してるのに危機感のかけらもない顔でのんびり喋るからダメなのよアイツは！」
「台風かぁ……そう言えばそうだったねぇ、明日は警報で休校かな？」
「ふんっ、夏休みに入ってからじゃなかったのが不幸中の幸いだわ！」
「……終業式はもう明後日だけどね……あ、ほら翔子、何か買っていこうよ、雨宿りだけだったら……」
「えー？いいんじゃないの別に？……はぁ、あんたもつくづくお人よしねぇ、親友の扱いは散々なくせに」
「は、はぅ……ご、ごめんね翔子（うるうる）」
「いーわよいーわよ、ここの代金持ってくれたら♪」
「あ、そうだ、ついでに傘も買っていこう」
翔子はレジの大学生が冷や汗をかいて愛想笑いを返していることに気付いていない。
眞希の関心は既に、家で食べるデザートの品定めに移っていた。
よかったなアルバイト君、目の保養になって。
ガッツポーズをするのは裏に入ってからにした方がいいぞ。
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「……あらー、凄い雨ねぇ」
町外れの小さな居酒屋……庇の下の暖簾には『てつをとたかこ』と書かれている。
中高年の常連組に混じって、不釣合いとも言える２人組が杯を交わしていた。
金髪の大男と、長身で長い髪の美女。
特に男の方は、１人で２つのイスを使うほどの巨漢だ。
「台風本体はまだ来てないハズだけどな、前線が活性化したか」
「あんたが呼び寄せたんじゃないの？」
「失敬だな、俺はそんなに陰気なキャラじゃない」
「雨男が陰気とは限らないんじゃない、雨男に失礼よその先入観は」
「……雨男と断定する段階で失礼だという思考回路はないワケか」
「はい、ご注文のボトルね！ しかし、お嬢さん良く呑むねぇ♪」
居酒屋の亭主の妻らしき、恰幅のいい女性が、２人のテーブルにごとっ、と酒瓶を置く。
「こいつにとってアルコールは水みたいなモｎ（スコンッ）ったっ」
「レディーをこいつ呼ばわりとは失敬ね」
「瓶で殴るな（汗）ダンディーをあんた呼ばわりするやつに言われる筋合いはないぞ？」
「あはははっ、あんたのどこがダンディーよ♪」
「いやー、似合いのカップルだねぇお２人さん♪」
「「だ、誰が“こいつ／こんなの”と……！」」
「「って、誰が“こんなの／こいつ”だ／よっ！？」」
常連客の“声援”に見事なまでの共鳴を見せる、黒髪の美女と金髪の野獣。
常連客から笑いの渦が巻き起こる……拍手をする者までいた。
「今夜から雨も風もひどくなるってさ、家が心配な人は帰った方がいいよ？」
「おータカちゃん、客にそんな連れないこと言っていいのかぁ？」
「ここは川に近いからな、浸水被害が出たら一緒に水汲みしてもらうぞ？」
「テツさん……わ、笑えないなそりゃ」
「そーよ、あんたらが来なけりゃ休業する予定だったんだから、責任は取ってねー♪」
確かに、この居酒屋は川から近い上に、玄関の嵩上げもほとんどない。
いつも裏に積んである土嚢で、急場を凌いでいるらしい。
しかしこの豪雨が予想外の事態をもたらすとは、彼らのほとんどがまだ気付いていなかった。
……ただ２人、表情がやや真剣になった“美女と野獣”を除けば。
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「……ちっ、降ってきやがったか」
人っ子１人いないはずの、町外れの廃校。
その２階の教室の窓から、黒服の男が渋面で豪雨を眺めていた。
身にまとう衣装や腰から下げる器具が、彼が表の人間でないことを示唆している。
彼はこの廃校に、“忘れ物”を取りに来ていた。
何の変哲もない黒革の薄っぺらな手帳だったが、彼にとっては重要なものだった。
脊髄反射的で必ずしも計算的とは言えない彼にとって、
スケジュールや任務の要点を書き記しておく手帳は、
その職業の性格上、一般のサラリーマンとは比較にもならないウェイトがあったのだ。
おまけにその手帳には、次の週の任務の要点も書いてあった。
しかし数日振りに訪れた廃校の教室には、手帳はなかった。
確かにここで落としたはずなのだ。
――まさか……あいつに奪われたか？
彼は、憎むべきあの男を連想した。
この廃校で前に行った任務の時に奇襲してきた、金髪の大男。
確かルビータイプの石化活性体……第３３番実験体と一緒だった。
第３３番実験体は第３ラボで石化された……はず。
既に廃棄した施設だが、まさか再び稼動しているのだろうか。
第３ラボは確か、この廃校の裏手の山を１〜２時間ほど上った場所だったか。
１度覗いて見るか……この豪雨だが、まぁ大丈夫だろう。
――何だ、俺も案外記憶力があるな？
教室を後にする時、男は自分の意外性に１人で可笑しくなった。
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（いやー、気持ちいいわー♪）
（あ、あたし、もう中に入ります……///）
（えー？もちょっと浴びてようよ？）
山間部の廃棄施設の前。
ルイはまだ自然のシャワーを満喫していた。
付き合っていたエミが、もう十分という表情で建物の中に戻る。
エミも今や、ほとんど何も着ていない状態だ。
もっとも自分で脱いだというよりも、ルイに脱がされたに等しいのだが。
建物の中では、サラが簡易ベッドに座ってストレッチを行っていた。
（わぁ♪ すっかり綺麗になりましたねエミちゃん）
（あはは、ありがとサラさん……でも、もういいや）
（あ、そういえば、タオルとかありましたっけ？）
（いいよいいよサラさん、自分でやるから）
（す、すいませんエミちゃん……私がもう少し速く動けたら……）
（十分速いよサラさんは、まだ１週間も経ってないじゃないですか）
（乾くまでそのままでいたらー？どうせ風邪とか引かないし♪）
建物の外から、ルイの相槌が飛んでくる。
もっともその“声”が聞こえるのは、エミやサラぐらいなのだが。
エミが苦笑いして、自室に引っ込もうとした――その時だった。
（誰か――近づいてるんじゃないですか？）
ふと、サラがつぶやいた。
ほぼ同時にエミも、擦り切れたタオルで体を拭く動きを止めた。
（そう言えば……気配が？ ルイさ――）
エミがルイを呼ぼうとした時、気がついた。
さっきまで濡れた地面に座り込んで雨に打たれていたルイが、
立ち上がって森林の奥を凝視していた……とても、険しい目つきで。
ルイの視界の先には、漆黒の人影があった。
ルイはその男に見覚えがあった。
数日前に忍び込んだ廃校で遭遇した、“あの組織”の工作員。
そして、ルイに特殊なスタンガンを押し当てて苦しめた男。
（……あんたは……この間の……）
「……見つけたぞ、第３３番実験体……貴様に聞きたいことがある」
（話すことなんか何もないわ、それと――）
ルイがじりっ、と間を詰めた。
（――あたしを番号で呼ぶなっ！！）
「！！？」
真っ赤な石の少女が、弾かれるように飛び掛った。
漆黒の男は、虚を突かれたように立ち尽くす。
彼にも……ルイがこれほど素早く動けるとは思っていなかったらしい。
だが――すぐにその目に光が宿る。
ルイが坂の上から助走をつけて叩き込んだ飛び蹴りを、
男は後退しつつ反転するように交わした……まるで獣のような動きで。
標的を失った赤い足が、水しぶきを上げ、泥を飛ばして地面を抉る。
「この――鉱物娘如きがっ！！」
更に向き直った男の懐に、１足速く体勢を立て直したルイがタックルをかました。
普通の少女なら無意味な突撃……しかし、ルイの体質なら威力はあるはず。
結晶質の鉱物でできた体……ヘタすれば並みの大人以上の衝撃がある。
だが――男は持ちこたえた。
身長２ｍ前後はあるこの裏世界の住人は、車を止めるほどの怪力だったのだ。
いくらルイの体の比重が鉱物のそれでも、車よりははるかに軽い。
「ぬぅっ、いい突進だな……だが、相手が俺だったのが運の尽きだぜっ！」
男はそのまま、飛び退こうとしていたルイの腕をむんずと掴み、
そのまま力任せに坂下へと放り投げた。
真っ赤な体が雨滴を反射して光りながら、数ｍ下の木の幹に叩きつけられ、
更に坂道に落下し、そのままゴロゴロと転がり落ちていく。
（くぅぅあっ……きゃあぁぁぁぁっっ！！）
「逃がさんぞ娘、このまま回収して―― ！？」
（る、ルイさん！！――！？ こ、この雰囲気は！）
――ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ……
山が不気味な地鳴りを上げていた。
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「――！？この気配は、まさか！！」
「えぇ……来るわね」
小川のほとりにある小さな居酒屋。
多くの客が帰った中で、なおも居残っていた“美女と野獣”が、
おもむろに立ち上がって、真剣な表情で外を眺めた。
「お客さん、どうしたんです？」
「ご主人、水害対策は土嚢だと言ってたな！？」
「それはどこにあるんですか？」
「土嚢なら裏の庭だけど……ちょ、お客さん！？」
「失礼、ちょっとお邪魔するよ！」
金髪の男はやおら靴を脱いで、居酒屋の奥の居間に上がりこんだ。
「ちょっと、ここは民宿じゃないんだよ！？」
「土嚢を運び出すんです、ライカ、後どのくらい余裕がありそうだ？」
「持って２、３分というところね……急いで！」
「２、３分だってぇ？……この水かさじゃ、満水にはまだ２、３時間は……」
「すぐに分かりますよ、パドル、あなたは外で！家の中はあたしが！」
めまぐるしく動き回り始めた居座り客に、戸惑いを隠せない居酒屋の夫婦。
程なく６個ほどの土嚢を抱えて出てきた大男が、女性と入れ替わるように入口へ。
町の消防団も比較にならないほどの手際よさで、土嚢を積み重ねていく。
ライカと呼ばれた黒髪の美女も、女性とは思えないほどの逞しさで、
庭に積まれた土嚢を次々と表の男＝パドルに渡していく。
呆気に取られるほどの鮮やかさで、入口に次々に土嚢が積み重ねられていく。
ものの２分ほどで、高さ１ｍほどの土嚢の山ができた。
「これで全部か……持てばいいな」
「……来る！」
「いったい何が来るって言うんです？――まさか！？」
ライカの言葉を裏付けるかのように、にわかに小川の上流がざわめき始めた。
ドドドドド、という地響きを伴う不気味な音。
間もなく、上流から真っ黒な泥水の塊がどっ、と噴出してきた。
「――鉄砲水だ！！」
それを見届けるように、土嚢の外側に立っていたパドルが、
その巨漢からは予想できない軽やかな動きで土嚢を飛び越え、入口の前に立った。
見る見るうちに、猛烈な濁流が小川を埋め尽くし、道路へとあふれ出す。
居酒屋の夫婦は驚愕して目を見開いた。
のんびりと土嚢の準備をしていたら、瞬く間に床上まで浸水しただろう。
夫婦のどちらかが、濁流に押し流されていたかも知れない。
濁流は泥水だけでなく、上流から運んできた樹木や渓谷の岩も含んでいる。
言わば、泥流というよりも１種の土石流。
それは上流で、大規模な土砂崩れが起きたことを意味していた。
ゴウゴウと土嚢の向こうで荒れ狂う濁流を眺める、４人の人影。
実際その水圧は相当なもので、土嚢の隙間からは水がチョロチョロと染み出している。
パドルが裏から土嚢を支えなければ、崩れたかも知れなかった。
「あ、ありがとう御座います……あんたたちに助けられた」
「まぁ、ちょっと経験があったもんでね……にしても間一髪だったな」
「こんな小さな川でこれだけの鉄砲水が出るなんて……」
「あれだけの豪雨でしたからね、結構あちこちで被害を出しているかも……」
ライカはそこまで言って、パドルに視線を投げかけた。
苦笑するように軽く頷く金髪の巨漢。
「今夜は長い夜になりそうだな……」
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| （第２章第５話へ続く） |
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【Meking Memo／設定補記】
2008年頃に草稿を作成したエピソード。
ルイと翔子が再会するエピソードの前編に当たる。
“鉱物娘”のルイと翔子が普通に出会うことは考えられないために、用意したのが天災（台風）であり、
そこにメドゥアスの工作員アイガーの暗躍も引っかけた展開になっている。
また台風の設定は、物語の季節を示唆する役割もある。 |
