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★アークＡＳＧ世界・固有舞台特集 |
ここではアークＡＳＧ世界の固有舞台について解説する。
朝陽川（てつをとはなこの解説を含む）
朝陽市（朝陽港の解説を含む）
朝陽市警察署
朝陽市特別管理地区
朝陽事件特別支援施設
朝陽中央駅（駅前商店街及び前線対策本部の解説を含む）
朝陽中央公園
旧奥沢村（旧奥沢村地下基地の解説を含む）
私立朝陽学園
石化ベルト（リング）
センターＤ（別室及び隔離地区の解説を含む）
メドゥアス・ラボ
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| ◆朝陽市（朝陽港の解説を含む） 統合ナンバー：LP-ATT18501W02-C20801（S20805） |
朝陽市は、ＡＳＧ世界の神奈川県に位置する小都市である。
南方に開けた町であるが、海岸近くまで丘陵部が迫っており、市域はそれほど広くない。
秘密結社メドゥアスが潜伏・暗躍し、2012年に“魔術汚染事件”を起こした町として知られている。
（ただし表向きには、小型原子力兵器による“放射能汚染”が起きた町として報道されている）
総人口は５万人ほどであり、首都圏外縁部にある自治体としては比較的人口が少ない。
市域のほぼ中心部に官庁街があり、丘陵部に近い北部に鉄道駅と商店街が存在する。
この商店街が、メドゥアス幹部のセラフィが起こした、最初の襲撃テロ事件の現場であった。
（メドゥアス事件群は、警察などの公式情報で４回のテロ事件が記録されている）
南部には海岸に面して朝陽港があり、小規模だがコンテナバースを持った埠頭が２つある。
高度成長期には横浜や横須賀のサポートをする役割があったが、今では寂れて久しい。
そしてこうした寂れた朝陽港の東部を、メドゥアスに利用されることになった。
朝陽港西部にはディガス大使パドルが調査拠点にした“センターＤ”があったが、
“メドゥアス事件”のクライマックスに原子力兵器（携帯式中性子爆弾）によって爆破され、
その後数年に渡って、普通の人間が近寄れない放射能ホットスポットとなった。
ただしセンターＤなどが保護したメタロイド実験体などは、こうした汚染地域での活動が可能である。
（爆弾は地下室で爆破させたため放射能汚染は最小限に抑えられている）
北西方面は丘陵地の標高が高くなっており、旧奥沢村があった盆地もこの地域にある。
朝陽港中央部のフェリーターミナルと、官庁街の間には緑地公園が作られており、
メドゥアスが朝陽市全体の“石化”を目論んだ事件の際、被災者の支援拠点が置かれている。
パドルらの妨害工作により、朝陽市全体の変質は回避されているが、
市街地を取り囲むように、直径４ｋｍほどのリング状の“石化ベルト”が形成され、
この地区に居住していた市民600人以上が被災し、メタキャリア能力を得る結果になっている。
メドゥアス事件は2012年に勃発し、収束して行った一過性の事件群であるが、
以降も朝陽市はアーク超宙域との接点を持った“パワースポット”として機能したようであり、
裏社会の関係者などに注目され続けたと言われている。
またセンターＤが保護した、ルイを始めとするメタロイド被害者たちは、
センターＤ爆破後、数ヶ月の非常封鎖時期を経て、市が新たに整備した専用施設に保護し直された。
（この施設は放射能ホットスポットを監視するモニタリングポストの役割も兼ねる）
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【Meking Memo／設定補記】
2006〜2010年頃に初めてイメージした舞台設定。
ＡＳＧシリーズのメイン舞台であり、かなりの部分“ＡＳＧ世界”とオーバーラップしているが、
ＡＳＧ世界には旧奥沢村など、朝陽市以外の舞台も限定的にながら存在するため、
リンク解説などを意図して朝陽市単独の特集を作った経緯がある。
現実には存在しない自治体であるが、鎌倉市の近傍にあるイメージであり、
相模湾に開けているが、東西に丘陵地や森林が張り出し、比較的コンパクトなイメージがある。
こんなところで“中性子爆弾テロ”などが起きれば全国区の大事件になろうかと思うが、
ＡＳＧシリーズのハイライトはそこではないので物語では余り強調していない（汗） |
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| ◆メドゥアス・ラボ 統合ナンバー：LP-ATT18501W02-S20802 |
メドゥアス・ラボは、ＡＳＧ世界に作られた秘密結社メドゥアスの研究施設群である。
第１ラボから第３ラボまであり、メドゥアスの非人道的なメタロイド研究の多くを担っていた。
（厳密に言えばこれ以外に、メドゥアス・ゼロの本拠地だった旧奥沢村の地下基地がある）
第１ラボは朝陽市警察署の近傍、廃棄された浄水場跡地の地下にあり、
警察署とは秘密の地下道でつながっていたが、どうしてつながっていたのかは当初不明だった。
（これは末留警部の体を利用したクリスタの暗躍や、被害者情報の消去といった工作のためらしい）
実戦型メタロイドとも言うべき、メタロードやメタドッグが開発されたのもここである。
第２ラボは朝陽港東部の古いコンテナバースにあり、使われなくなったコンテナをつないで作られた。
メタロイド実験体の半数以上がここで改造されているが、最終的に破壊されている。
奇しくもこの第２ラボと、フェリー乗り場を挟んでちょうど向かいの位置にセンターＤがあった。
第３ラボは朝陽市北部の丘陵地帯の山中に、半地下施設として作られている。
第21号実験体（ジュリ）から第51号実験体（カオル）までがここで改造されている。
その後廃棄処分されており、３１体のメタロイド実験体もそのまま放置されたが、
ここからメドゥアス事件のキーパーソンとなる“鉱物娘”第33号実験体（ルイ）が誕生した。
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【Meking Memo／設定補記】
2006〜2010年頃に初めてイメージした舞台設定。
ＡＳＧシリーズのメイン舞台の１つであり、悪役となるメドゥアスの研究所であるが、
ルイを始めとする“鉱物娘”を救出・保護する物語のプロット上、ここが“主戦場”にもなっている。
また鉱物娘たちの生活の場がセンターＤに移る前、第２章までは第３ラボが彼女たちの生活の場でもあった。
メタロード試作１号のアイガーや試作２号のホルスが改造されたのは第２ラボであり、
スミレなどの“後期型”が誕生したのは第１ラボであるなど、それぞれの舞台に重要なポイントがある。 |
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| ◆センターＤ（別室及び隔離地区の解説を含む） 統合ナンバー：LP-ATT18501W02-S20803 |
センターＤは、ＡＳＧ世界に作られたディガスとアトラス捜査局の並行時空調査拠点である。
魔修羅連合にルーツを持つメタギュランのマッドサイエンティスト、メドゥアス（ゼロ）の暗躍と、
その影響力を調べるために朝陽市西部の古い倉庫を改修して設置した拠点であり、
見た目は古い倉庫であるが、シールドマトリクスなどで守られたオーバーサイエンスの要塞であった。
玄関シャッターには“新朝陽興業”なる表札が掛けられ、カムフラージュしていたが、
メドゥアス事件に関わるＡＳＧ世界のアークスたちの１部は、この施設の正体を知っていた。
秘密結社メドゥアスのラボなどから保護した、メタロイド実験体を収容する役割もあり、
未活性の実験体を奥の倉庫に安置し、活性化していた“鉱物娘”たちには個室が与えられていた。
１階には車庫の他、管理室とＴＶのある談話室、リハビリルームなどがあり、１番奥に保管庫がある。
個室は２階と３階に作られており、管理室はシールドマトリクスで保護されていた。
後に運動機能訓練を意図した地下室を増設し、活性化の進んだ鉱物娘の運動場として利用された。
センターＤはメドゥアスが最終計画の直前に強行した破壊工作時、
最高幹部のタイタンが持ち込んだ超小型の中性子爆弾によって爆破され、崩壊している。
超小型でも“核兵器”であるため、半径１ｋｍを大破させる威力と放射能を撒き散らす危険があったが、
爆弾を地下室に移動したことで、損害を最小限に抑えることに成功している。
センターの建物は跡形もなく崩壊したが、市街地に甚大な被害が及ぶ事態は避けられたのだ。
ただしセンターＤがあった“爆心地”は高濃度の放射能を帯びたホットスポットと化したため、
その後数年以上に渡って厳重に監視される隔離地区となったのである。
センター崩壊後、フェリー乗り場の近傍に、古いコンテナ３個を結合した“別室”が設置された。
この段階までにまだ活性化されていなかったメタロイド被害者の保護と安置が主目的である。
彼女達も最終的には全員、活性化する予定だったが、まだそれは達成されていなかった。
またメドゥアスが強行した最終計画により、朝陽市は変質する事態となっており、
最悪の事態は回避されたものの、市民数百人が石化を強いられ、復元されたがメタキャリアとなった。
センターＤ別室は、こうした激増した被害者と、旧来の被害者をつなぐ役割もあった。
（なおこの別室は数ヶ月後、メタロイドたちを保護するための新たな施設に建て替えられた）
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【Meking Memo／設定補記】
2006〜2010年頃に初めてイメージした舞台設定。
旧ＯＷ企画及びＰＡシリーズにおけるサイトＧや、基準時空のアクエリアス・センターに相当する“主役側の秘密基地”であり、
見た目は地味な建物だが、宇宙技術で防護されている設定もこの２つの施設と共通する。
魔術系ファンタジーに登場する拠点施設（宗教施設であることも多い）がしばしば、魔術や法術の結界を持つのと同じだ。
『マジンガーＺ』の光子力研究所がバリアで守られている（よく破られるが^^;）のも、広義には同じ理屈と言える。
ＧＤＷ世界観の理屈に則れば、実は核兵器を持ってしてもこの“結界”を破ることは出来ないのだが、
核爆発でも無傷というのもチートに思える上何のフラグも立たない（爆汗）ため、
クライマックスの中性子爆弾により、管理室を除くセンターの外形は吹き飛んだという設定になっている。 |
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| ◆朝陽市警察署 統合ナンバー：LP-ATT18501W02-S20806 |
朝陽市警察署は、ＡＳＧ世界の自治体・朝陽市の官庁街にある警察機関の本部である。
（もちろん朝陽市内には、同署以外にも複数の分署や交番が存在する）
メドゥアス事件の捜査を担当した末留警部や、機動隊の前畑隊長の本拠地であると同時に、
メドゥアス第１ラボと数奇な縁を持つ環境を持っていた。
ディガス大使パドルがルイと出会い、センターＤを朝陽港の西部に開設するよりも１年近く前に、
放置された石化被害者を発見した経緯があり、この被害者を地下室に保管していたが、
実はこの地下室が、メドゥアス第１ラボにつながる秘密の地下道を持っていたことが後に判明している。
末留警部は当初、秘密結社メドゥアス幹部のクリスタの操り人形であり（本人は自覚がなかったが）、
クリスタとその部下が行方不明者名簿の改竄工作などを行う意図で地下道と地下室を作り、
その管理を末留に任せたという経緯がメドゥアス事件後に明らかになる。
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【Meking Memo／設定補記】
2006〜2010年頃に初めてイメージした舞台設定。
第２ラボ戦が終わった第５章に登場した末留と、駅前テロが起きた第６章に登場した前畑の拠点であり、
ルイたち鉱物娘にとって、心強い味方であると同時に敵に通じるという２面性を持っている。
警察機関が実は黒幕とグル、という設定はドラマでよくあるが、警察そのものを悪役にするには忍びなく、
その関係者の１部が密かに利用されていた、というフラグを立ててバランスを取っている。
ここからクライマックスへの物語が動く、重要な舞台の１つでもあるのだ。 |
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| ◆朝陽中央駅（駅前商店街及び前線対策本部の解説を含む） 統合ナンバー：LP-ATT18501W02-S20807 |
朝陽中央駅は、ＡＳＧ世界の自治体・朝陽市の北部にある鉄道駅である。
東海道線のローカル駅の１つであり、快速電車は止まらないが、首都圏とつながる重要なターミナル。
駅前にはロータリーがあり、横断歩道を渡った向かいには駅前商店街のアーケードがある。
秘密結社メドゥアスの幹部セラフィが、実戦型メタロイドのメタロードを使ってテロを起こした現場であり、
ＡＳＧ世界の人間社会が、表向きに初めてメタロイドという非常識な存在を知った象徴的な場所。
とりわけ駅前交差点のど真ん中で警官隊を翻弄したセラフィの大暴れは伝説的であり、
メドゥアス事件群の重要なターニングポイントの１つとして認識されている。
（セラフィにとっても、このテロ工作を“革命”の重要な足がかりの１つと認識していた）
メドゥアス最終計画に基づく“変質”に朝陽市全体が巻き込まれる事態が起きて以降は、
この交差点に警察と自衛隊による前線対策本部が設置され、交通制限など流通面での対策だけでなく、
パドルらの抵抗作戦で弱体化したとは言え、壊滅していないメドゥアスの反撃が予想されることから、
そのための特殊な治安維持の対策を検討する拠点としても利用されている。
また最終計画によって生まれた“石化リング”を解消する作戦の中心的な役割もこの対策本部が担った。
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【Meking Memo／設定補記】
2006〜2010年頃に初めてイメージした舞台設定。
第１部クライマックスとなる第６章の駅前テロ編の中心舞台であるが、登場したのは第２章からであり、
“人間側”の主要キャラである翔子や眞希が通う、私立朝陽学園への通学経路として出てくる。
当初からローカル駅のイメージは変わっていないが、現実世界における鎌倉市など、相模湾沿いに町があるため、
東海道線の駅であると設定したのはかなり最近だったりする（苦笑） |
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| ◆旧奥沢村（旧奥沢村地下基地の解説を含む） 統合ナンバー：LP-ATT18501W02-C20901（S20901） |
旧奥沢村は、ＡＳＧ世界の自治体・朝陽市の北西部に2009年まであった山村である。
朝陽川がジグザグに浸食した渓谷の中流部にある盆地に作られた林業の村であったが、
2009年に突如村民150人が失踪する事件が起こり、村ごと地図から消える不可解な結末を招いた。
実はこの事件の引き金となったのが、その地下に築かれた“秘密基地”であった。
旧奥沢村地下基地は、メタギュラン科学者のメドゥアス（ゼロ）が、ＡＳＧ世界に作った拠点である。
メタロイド研究の秘密結社メドゥアスの本拠地である第１ラボを設置する前に用意した施設であった。
この施設が奥沢村の地下であり、2009年に住民が消滅する異変が起きた原因こそ、
後に朝陽市の変質に関与した“最終計画”の予行演習だったという。
地下基地の廊下には紫色の頑強な物質が使われており、後にエマーテルとタイタニウムの合金と判明。
（これと同じ材質の壁が、ＭＢＳの研究所でも採用されている）
複数の部屋があるが、メドゥアス・ゼロの研究と執務に使う部屋は１部であり、
後は旧奥沢村で“獲得”した、メタロイド実験体を保管するために使っていたようである。
失踪した村民150人はこの“予行演習”によって全員石化されており、
若年体18体を残して粉砕処分されており、実質的に死亡している（事実上の虐殺と言える事態だ）
この地下基地に設置された機器、メタ・クォーツ・ジェネレータこそ、ゼロの“究極の発明品”だった。
有機物を無機化し、人体なら石像化してしまうアイテム、メタ・クォーツの効果を増幅し、
半径数百ｍから数ｋｍの“世界”を丸ごと無機質化してしまう効果を持っており、
ゼロはこれを旧奥沢村で試し、更に朝陽市でも同じことを繰り返そうとしたのである。
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【Meking Memo／設定補記】
2006〜2010年頃に初めてイメージした舞台設定。
秘密結社メドゥアスの黒幕であるメドゥアス・ゼロの登場と共に設定した舞台であり、第２部の主要舞台の１つ。
地下基地はＭＢＳの支部のような位置付けであり、インテリアなどが似通っているイメージだ。
奥沢村が地図から消えた不可解な経緯も、朝陽市警察署での“情報工作”と絡んでいるイメージで、
本編では余り具体的に書いていないが、色々と裏工作をしている前提なのである。 |
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| ◆石化ベルト（石化リング） 統合ナンバー：LP-ATT18501W02-S20902 |
石化ベルト（石化リング）は、ＡＳＧ世界の自治体・朝陽市に形成された“異変地帯”である。
2012年に起きたメドゥアス事件群の最大のハイライトの１つであり、
秘密結社メドゥアスが強行した“最終計画”によってこのベルト（リング）が生まれることになった。
メドゥアスはメタロイド研究の最終過程に置いて、朝陽市という自治体全体を“石化”する計画を立て、
そのためにメドゥアス・ゼロが開発したメタ・クォーツ・ジェネレータを大型化し、
サークル状に配置した増幅装置と共に、最終計画の準備を進めていたが、
ディガス大使パドルがこれを妨害したことによって、第１ラボに置いていた中枢制御装置が破壊され、
中心部の機能を失った状態で、増幅装置側（サークル・システム）だけが起動する形になり、
このためにリング状に幅のある、円形に近いベルト状の“石化変異地帯”が作られてしまったのだ。
石化ベルトの直径は概ね４ｋｍほどであり、ベルトの幅は平均で150m弱ほど。
森林部に置かれた増幅装置１３ヶ所の周囲は200〜250mほど膨らんだ状態になっていた。
これは朝陽市警察署の“ドローンチーム”が上空から調査することで明らかになっている。
（“石化波動”の影響で森林も石化するため、質感が異なっている地域を識別することが可能だった）
石化ベルトに入ったものは、それが無機物でない限り影響を受けるため、
パドルらが参加した特殊作戦チームによる“リング破断作戦”が成功するまで、朝陽市は孤立した。
また意思を持ってベルトに入らずとも、この地域には山林だけでなく、丘陵部に面した市街地もあるため、
朝陽市の住民など600人以上が巻き込まれて石化される結果にもなっている。
（計画が成功していれば数万人の市民全員が石化されていたので、これでもマシだったのだ）
ただし彼らはパドルなどが復元に成功し、メタキャリアの特性を得てメタロイド被害者の理解者となった。
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【Meking Memo／設定補記】
2009〜2012年頃に初めてイメージした舞台設定。
メドゥアス最終計画が妨害工作によって中途半端な状態で発動するというプロットの結果出来た異変地帯であり、
ハッピーエンドでもバッドエンドでもない「元通りにならない希望の未来」を意図して作った設定の１つ。
大事件をなかったことにするような世界復元オチも、悲壮感漂う破局的なオチも、G-maは好まないからだ。
事件が引き起こした激動は取り返しが付かないものだが、それをプラスに転化する未来をG-maは好むのである。
ルイたち鉱物娘を「人間に戻さないまま活躍させる」のも、こうした意図や好みを反映した設定なのである。
朝陽市はリングによって１時的に孤立し、巻き込まれた数百人の市民が石化を経験するが、
それはメタロイド被害者との共存という“目標”に向かう過程の１つなのである。
またこうすることで、第10章で弱体化したメドゥアスの残党にも、引き続き見せ場を作ることが出来るのだ（笑） |
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| ◆朝陽中央公園 統合ナンバー：LP-ATT18501W02-S21001 |
朝陽中央公園は、ＡＳＧ世界の自治体・朝陽市のほぼ中央部にある緑地公園である。
朝陽中央駅前から朝陽港のフェリーターミナルまで、南北に延びる幹線通りの真ん中にあり、
市役所や警察署がある官庁街から数百ｍほど南下した、港湾地区の手前に存在している。
朝陽市民の憩いの場所であり、噴水のある池や芝生広場、遊具のある遊び場などを内包している。
スポーツ用のグランドもあり、その隣にはテニスコートが設けられている。
メドゥアス事件のクライマックス、朝陽市全体が被災した事件の際に、
石化リングの形成によって外部との連絡を絶たれ、孤立した市民を救援するための災害支援拠点となり、
石化リングに巻き込まれた市民を復元するための特殊医療用テントも設けられている。
このテントの隣には、メドゥアスの破壊工作でセンターＤを失い、寝る場所のないメタロイド被害者向けに、
特殊なテント群も作られており、またここが市民とメタロイドの垣根を取り払う交流拠点にもなった。
なおメタロイド被害者は、最終的に市が整備した支援施設に生活の場を獲得している。
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【Meking Memo／設定補記】
2010〜2014年頃に初めてイメージした舞台設定。
第10章から本格的に舞台として登場するが、それ以前にも漠然とした想定はあった。
震災などでもそうであるように、大規模災害が起きれば、公園が災害支援拠点となるのは自明であり、
ＡＳＧシリーズではこれがルイたち鉱物娘と、一般市民の距離を近づける触媒の役目を果たす。
もちろん１部エピソードで示唆するように、余計な好奇や悪意も引き寄せるのだが。 |
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| ◆朝陽事件特別支援施設 統合ナンバー：LP-ATT18501W02-S21301 |
朝陽事件特別支援施設は、ＡＳＧ世界の自治体・朝陽市の南部にある特殊な福祉施設である。
2012年に起きたメドゥアス事件がほぼ収束した同年晩秋期に建設されたものであり、
秘密結社メドゥアスの被害者、つまり俗に“鉱物娘”と呼ばれるメタロイド被害者を保護する役目がある。
朝陽港近傍に置かれていたセンターＤ別室のすぐ近くに確保された用地に、
廃コンテナをリサイクルする形で１ヶ月ほどの“突貫工事”によって建設されているが、
内部の設備は倉庫の延長に過ぎなかったセンターＤ別室のそれとは充実度に雲泥の差がある。
ほとんどメタロイド専用とは言え、福祉施設として作られているため、独自の医療用設備を内包しており、
来訪者がメタロイド被害者とコミュニケーションするための多目的室を持つのも特徴だ。
こうした設備は、かつてディガス大使パドルが設置したセンターＤ“本室”の設備を参考にしている。
メドゥアス事件によって、市民にも数百人単位でメタキャリア能力者が生まれる事態となっており、
それまでなら非常識以外の何物でもなかったメタロイド被害者も、かなり理解が進んでいたが、
それでも事件の中身をよく知らない市外からの来訪者にとっては、まだ非常識の範疇であり、
不理解や不寛容から来る暴力的な事件を引き起こさないとも限らなかったため、
被害者を保護するための専用施設を設置した経緯があるが、
この措置を「隔離ではないか」と批判する声もあり、賛否を呼んでいると言われている。
ただこの支援施設は、実はメタロイド被害者の保護以外に、もう１つ重要な役割もあった。
メドゥアスが強行した破壊工作によって爆破された、センターＤ近傍の現状を監視するために、
定点観測用の設備（モニタリングポスト）を設置するという意図もあったのである。
超小型とは言え“核兵器”（携帯式中性子爆弾）が使われたこの爆破工作によって、
センターＤ跡地を“爆心地”として、半径600mほどは人の立ち入りが困難な“ホットスポット”となり、
この状況を監視しながら、市民の被曝被害などを抑制する意図もあったのである。
またメタロイドであれば、こうした放射能汚染地でも活動することが可能であるため、
支援施設に保護されたメタロイドたちが、しばしば隔離地区での瓦礫撤去などに参加しており、
こうした状況に対して外から批判がなされることもあったが、
参加したメタロイド被害者自身がこれに反論することで批判は収束していった。
“爆心地”は彼ら彼女らにとって“思い出の場所”であり、そこで作業することに意味があったからだ。
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【Meking Memo／設定補記】
2012〜2016年頃に初めてイメージした舞台設定。
鉱物娘カメオ出演を想定したＰＡシリーズ番外編作成時に背景としてイメージした建物であり、
当時ははっきりとした設定はなかったが、鉱物娘たちが生活できる施設が新たに作られたイメージはあった。
（センターＤ設置に関わったパドルやライカは、この時点では既に物語からフェードアウトしている）
これを2020年に具体化したのが現在の設定である。
2018年頃にＡＳＧ最終章のテーマが固まったことも、この設定の大きな補強要素となっている。
2020年現在未執筆ながら既に“メタロイド維新”というタイトルが固まっているように、
ＡＳＧ完結編となるこの最終章では、紆余曲折を経ながらも「メタロイドとの共生」に向かう展開を想定しており、
大団円ではないが未来を感じさせるラストに向けて、設定を固めたかったところもある。 |
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