ＧＤＷ惑星セルムス設定特集

ＧＤＷ-ＬＯＣＡＴＩＯＮＳ
（舞台設定集）

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★惑星セルムス（Selms／RC-444）　統合ナンバー：LP-ATK20301

所属銀河系	アトラス銀河系（LG-01G01／ＧＤＷ版天の川銀河）	【銀河マップ】（マップ左上寄りにセルムスがある）
天体分類・サイズ等	第２種惑星（陸海比８：２／直径10,800km）
主要文明種族	リーヴェアシス（移民／人口数億）ギルノイド・セルミアン（変動ミュータント）
主要国家等	（リーヴェアス連合所属植民惑星）
主要都市等	セルマフォムコール
並行時空等	不明
主要天体史	セルムス開拓期（古代史／約1.5万年前）セルムス・ギルザム事件（基準年時代）オリオネス銀河大戦（基準年時代）

【舞台概要設定】（設定補記／固有種族リスト／固有舞台リスト／関連設定リスト）

　惑星セルムスは、アトラス銀河系カロリアス腕（渦状星雲系）に属する中型の岩石惑星である。
　タイランタ銀河連邦５大勢力の１つ、リーヴェアス連合の444個目の植民惑星（RC-444）である。
　陸域優勢の第２種惑星であり、全体に乾燥し荒涼とした風景が広がっている。
　やや放射線が強いため、主要都市の多くは独自の遮蔽性能を有するドームで覆われているが、
　遮蔽ドーム等の保護を受けない、スラム化した地区も少なくない。

　長らくリーヴェアス連合の数ある植民惑星の１つに過ぎなかったが、
　基準年時代に勃発したギルザム襲撃事件により、にわかに注目を浴びる星となった。
　知的だが強硬かつ好戦的なクリーチャー種族として、ゾアクロイド認定も受けているギルザムが、
　銀河列強の植民地を初めて大々的に襲撃した事件として知られており、
　（それまでも襲撃事件はあったが、消費者文明の集落や事故宇宙船の規模に限られた）
　ギルザムの知性水準について、銀河社会の認識を改めさせたものであった。

　遅ればせながらもリーヴェアス連合防衛軍が本腰を入れた結果、
　“王”セイグマ率いるギルザム集合体はセルムスからの撤退を余儀なくされたが、
　地方都市の１つであるフォムコールでは、市街地の外れにギルザムの要塞（巣）が築かれ、
　数ヶ月に及ぶ激しい篭城戦が繰り広げられることになった。

　この時、ギルザムがフォムコールの市民を取り込んで生み出したのがギルノイドである。
　それまでギルザムの襲撃目的は、規模が比較的小さなものであったことが多かったため、
　「他種族の因子捕食によって種族を強化するため」と考えられてきたが、
　ギルノイドの誕生が確認されたことで、「奴隷兵や眷属の生産」がそれに含まれることとなった。

　最終的にフォムコールは開放され、ギルノイドへの改造を強いられた者も、
　その多くはリーヴェアシスの自我や記憶を残して生還し、惑星復興の同胞と認められる。
　だがギルザム集合体が「そもそも何故セルムスを襲撃したか」はしばらくの間、謎であった。
　これについては、後にＡＴＵによって暴露されたタイランタ連邦の軍事機密情報から、
　連邦がギルザム因子の軍事化を模索していたことが判明しており、
　何らかのルートでそれを知ったセイグマが、報復を画策したとの推測がなされている。

　

【Meking Memo／設定補記】
　1994年頃から2010年頃にかけて作成・考証した、複数の設定群を再編整理したもの。
　宇宙生物の同化侵食を受けたジェネティック、ギルノイドが生まれた惑星の１つとして考証し、
　古典的なＳＦマンガなどに登場する、荒涼としたコンクリートジャングルをイメージソースに、
　テラフォーミングされた植民惑星としてイメージした舞台設定の１つ。
　ただし当初はナンバーのみであり、惑星名のセルムスは2013年の第３次再編期に追加したものである。

　ギルノイドを生み出した種族ギルザムのモチーフはギーガーズ・エイリアン（ゼノモーフ）であり、
　ＧＤＷ世界観では２次創作種族ゼルズとして設定している。
　当初はこのゼルズを起源としたイメージだったが、その後２次創作成分を切り離して独立させた。
　（そのため現在のゼルズ＝GDW版ゼノモーフは、ギルノイドと関係のない種族となっている）
　ギルノイドが誕生した地方都市フォムコールの名の由来は、実は香港。
　これは草案時代のギルノイドが、当初は地球人のジェネティックとして設定しており、
　要塞（巣）が香港に築かれた、という初期設定の名残を汲んでいる。

　

【旧作画像】

2012	2007

【固有種族リスト】（ただしセルムス在住種族は基本的に移民を起源とする）
固有種族名	種族カテゴリ	統合ナンバー	種族概要	備　考

アナリアン	文明種族（開発者）	CS-ATT19603H01	惑星アナリム出身の文明種族。　セルムス移民種族の１つ。
ギルノイド・セルミアン	ジェネティック	CS-ATX20301G01S	ギルザム事件で誕生したジェネティック個体群。
リーヴェアシス	文明種族（開発者）	CS-ATT19701H01	惑星リーヴェアス出身の文明種族。　セルムス最多人口を持つ移民種族。

【固有舞台リスト】
固有舞台名	舞台カテゴリ	統合ナンバー	舞台概要	備　考

セルマ	都市核	LP-ATK20301-S21201	セルムスの首都に相当する都市核。　都心部は巨大なドームによって覆われている。
ギルザム要塞（ギルノイド・センター）	建造物	LP-ATK20301-S20302
フォムコール	都市	LP-ATK20301-S20301	セルムスの地方都市の１つ。　ギルザム事件で象徴的なポジションを担った。

【関連設定リスト】
関連名称	設定カテゴリ	統合ナンバー	主な名称の概要	備　考

ギルザム集合体	組織	TX-ATX19401	ギルザムの疑似文明的な群れを指す。
セイグマ	キャラクター個体		セルムスを襲撃したギルザム集合体の王。
リーヴェアス連合　（惑星大連合）	組織（星間連合）	TU-ATU19601N05	リーヴェアシスの植民惑星国家連合。　タイランタ連邦の有力な勢力の１つ。
セルムス・ギルザム事件	歴史
タイランタ銀河連邦	組織（星間連合）	TU-ATU19601	銀河屈指の軍事列強。　リーヴェアス連合が加盟する星間連合。
セルムス開拓期　※過去史	歴史（時代枠）		セルムスのテラフォーミング時代を指す。　約1.5万～１万年前の時代枠を示す。

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	★惑星セルムス・固有舞台特集
	ここでは惑星セルムスの固有舞台について解説する。　セルマ　ギルザム要塞（ギルノイド・センター）　フォムコール
	◆フォムコール　統合ナンバー：LP-ATK20301-S20301
	フォムコールは、惑星セルムスにある地方都市の１つである。　首都に当たるセルマから惑星を半周ほどしたほぼ裏側にある町であり、　大きな内海に突き出した半島状の地形に立体的な都市核が作られており、　セルムスの立体的な都市核の代表的な風景の１つとして知られる。　ただしこの街はその独特の風景よりも、基準年時代に起きた事件の主要舞台として、　注目を浴びたことで話題に上ることの方が多い。　ギルザム集合体による大規模な惑星襲撃事件の１つとして知られるセルムス事件の際、　集合体の１つが“籠城”した事件によって、広く銀河社会に知られることになったのだ。　セルムスを統治する社会自体は銀河列強ではないが、その１部の植民地であるため、　重大なテロ事件や襲撃事件が起きた場合、連邦軍を動かすことになる。　セルムス事件もそうであり、惑星を襲撃したギルザム集合体の大部分は間もなく除去されたが、　内海の半島部に広がるフォムコールでは集合体が都市核の１部を占拠して籠城し、　数ヶ月に及ぶ攻防戦を繰り広げることになったのである。　この攻防戦の舞台になったのが、現在ギルノイド・センターの名で知られるギルザム要塞で、　半島の先端部にカプセル状に突き出したこのブロックは、直線的なビルが多い風景で、　異彩を放つ有機的な建造物として目を引く存在となっている。
	【Meking Memo／設定補記】　2003年頃に初めてイメージした舞台設定だが、原形は1994年頃まで遡る。　ギルノイドの設定の原形が出来た当時、このミュータントはまだ地球系のミュータントであり、　ＧＤＷ世界観の原形が出来た2003年頃に、舞台設定を別惑星に置き換えて出来たのが惑星セルムスである。　そしてこの時にフォムコールの設定も確立する形になっている。　最初にギルノイドの設定が生まれた際、舞台になったのが香港だったため、その面影を残している。　（余談だが、現在のアーク変動期の“香港事件”もこのイメージが原点にある）

	◆ギルノイド・センター（ギルザム要塞）　統合ナンバー：LP-ATK20301-S20302
	ギルノイド・センターとは、惑星セルムスにあるミュータント拠点である。　BWO-015（2037年頃）にこの星を襲ったギルザム・キング“セイグマ”の集合体により、　地方都市の１つであるフォムコールが集合体に１時占領される事態が起きた。　セイグマ集合体はフォムコールの副都心部に巨大な要塞を築き上げて立て篭もったが、　間もなく介入したリーヴェアス連合の防衛軍と、ＡＴＵの共闘により排除された。　タイランタ連邦の１勢力であるリーヴェアス防衛軍と、反連邦工作組織であるＡＴＵの共闘は、　例外的なケースの１つとして知られている。　セイグマグマ集合体はセルムスから撤退したが、彼らが築いた要塞は残った。　これが以降、ギルノイド・センターと呼ばれることになる。　要塞建設の際、セイグマ集合体は数万人に上るフォムコールの市民を取り込んでおり、　この多くがギルザムキメラであるギルノイドに改造された。　後にＡＴＵのスポークスマンとして活躍するウォン・ロードもこの時の被害者である。　ウォンを始め１部のギルノイド変異体は安定していたため、独立して活動することが出来たが、　多くのギルノイド変異体は、定期的に要塞内のラボでメンテナンスを受ける必要があり、　そのために要塞は残され、ギルノイドたちの居住区となったのである。
	【Meking Memo／設定補記】　2003年頃に初めてイメージした舞台設定だが、原形は1994年頃まで遡る。　ギルノイドの設定の原形が出来た当時、このミュータントはまだ地球系のミュータントであり、　ＧＤＷ世界観の原形が出来た2003年頃に、舞台設定を別惑星に置き換えて出来たのが惑星セルムスである。　フォムコールも元は東アジアの金融都市・香港であり、そこにギルザム様式の要塞が建造され、　廃墟と化した都市の１部を取り込んでいるイメージが当時あった。　これを改めて“スペースファンタジー化”したものが現在の設定になっている。