ＧＤＷ雑記帳／G-ma夢紀行シリーズ（第１集）
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G-maは夢と妄想に浸る人間である（笑）
過去数十年の間に様々な夢を見てきたが、その中には空想性の強い夢も多く、
ＧＤＷ世界観などの創作にも影響を与えてきた。

考察１６において、こうした夢ネタを１度取り上げたことがあるが、
その後もこうした空想的な夢を数多く見ており、
その１部は実際に創作のテーマにもなっているため、
独立したコラムシリーズとして取り上げることにした次第である。

２０１５年シリーズ
２０１４年以前シリーズ

　
　

　
★２０１５年シリーズ
◆水没する世界と突然変異の夢（2015年）

　2015年の秋頃に見た夢。
　過去から何度か見てきた「津波災害系」の夢のバリエーションであるが、
　災害だけでなく、水没した集落の中で、「水中を冒険する」ような展開があるのが特徴である。

　最初は息継ぎをしながら素潜りするようなイメージだったが、
　（リアルに考えたら激しい水流の中で素潜りできるはずはないが、そこは所詮夢ということでｗ）
　どういうわけか途中から「水中呼吸可能に突然変異する」まさに斜め上の展開に（爆）
　水中にいるという場面が多かったため全体に薄暗かったが、
　「水中で暮らして行ける」謎の自身のためか、夢の中で悲壮感を覚えた記憶は余りなかったりする。
　G-maは時々、こういうミュータント系の夢も見ることがあるのだ。

　実はこの夢が、ＧＤＷ世界観の“水中人類”アクロアイレスの原風景だったりする。
　古典的なＳＦやファンタジーに出てくる「海底人」のイメージも入っており、
　あるいは上記の夢にも、そういうソースがあったのかも知れない。

　
◆絶壁のある奇観と湖とラグーン都市の夢（2015年）

　2015年の晩夏に見た夢。
　順序としては脈絡のないものであるが、風景が非常に印象的だった。
　最初は周囲を絶壁に囲まれた山岳の村から始まり、その村には大きな洞窟があり、洞窟の向こうには急斜面の階段と広い湖があった。
　（直前にネットで見た、とある観光地の風景に影響を受けた可能性がある）

　更にその湖からは川が流れ出しており、途中でテーブルマウンテンの横を過ぎ、
　（この山には岩の橋と大きな滝があり川に注いでいた）更にその下流には少し大きな町と、別の細長い湖があった。

　夢風景のスケールはここで大きく飛躍しており、湖の先にあるラグーン状の都市と、
　その都市の背後に聳える兜のような山と、河口の先に広がる内海があり、
　当初の絶壁村落を海側から俯瞰するところで夢が終わった。

　絶壁の多い奇観の地形群と、内海に面した平和そうな街の遠景が印象的であり、
　いつか風景画像として描いてみたいと思うリストに加わった。

　2015年8月下旬、ＧＤＷ世界観内のロケーション、惑星エルクロフトの景観に採用。
　（設定として作ることで夢の記憶も風化せずに済むのである^^;）

　
◆異人の旅館と立体交差の夢（2015年）

　2015年の初夏に見た夢。
　前半と後半で夢の内容に大きな差があり、同じ世界観かどうか疑わしい（爆）

　当初は山間の旅館のような場所で、迷宮のような間取りであり、妖怪のような容姿の可愛い従業員がいた。
　直接の影響ではないと思うが、どこか『千と千尋の神隠し』を連想させる風景であった。
　どういうわけか、人間とは直接接触できない設定（夢の中で）で、霊感のある者にしか姿が見えないというもの。
　ますますもって『千ちひ（または『トトロ』）』臭いが、カオナシは登場しないのである（笑）

　この旅館にたどり着くまでの道がかなりアクロバットで、レース仕様のバンクこそないが、
　普通のエンジンを持つ車では上り切れないくらいの急坂があった（しかし舗装はされているのであるｗ）

　後半はこのアクロバットドライブコース（爆）から世界が広がり、立体交差のある都会のシーンに。
　この立体交差のデザインがかなりＳＦチックだった印象で、立体駐車場のイメージが混ざっているようでもあった。
　立体的な道路や鉄道のある夢は、実は過去に何度か見ていたりもする。

　2015年現在、ＧＤＷ世界観の設定としては採用していないが、
　異人が経営する山間の旅館というロケーションは、絵になりそうな気がしなくもない。

　
◆青白い石の賢者が登場する物語の夢（2015年）

　2015年の初夏に見た夢。
　最初は無骨で巨大な高層ビル群と、その足元にあるアジア風味のスラム状の街から始まり、
　その奥には大きなダムのような、建築物とも地形とも取れる風景が見えた。
　G-maとしてはダムと認識した所為か、その向こうには広い黒々とした湖があり、その奥には深い森が広がっているという風景だった。

　ここで夢は唐突に高原地帯のような草原の風景に切り替わり、
　この高原地帯に、荒削りの青い岩石のような人型の種族が暮らす景色になっている。
　石像のようなその種族は逞しいが、大人しいイメージだった。
　また、この高原部からも、森林の向こうに巨大なビル群が見えるという妙な風景であった。

　再びダムの街に風景が戻り、今度は何故か市民が争うような状況になり、
　ダムの天辺で２つの勢力が押し合う場面が印象に残っている。
　理由は不明だが、ダムから大量に放水しようとする勢力と、これに反対する勢力が争っていたらしい。

　この“紛争”にその前に見た“石像の賢者”のイメージが重なり、
　『アバター』のような異世界の開拓に関わる紛争のようにG-maには見えた。

　2015年6月下旬、ＧＤＷ世界観内のロケーション、惑星ベリッジの景観に採用。
　“石像の賢者”もベリッジの原住種族オルトーンになった。

　
◆南海楽園都市（2015年）

　2015年の春頃？に見た夢。
　グリーンローマやネバーキャッスルの夢に似た、幻想的な街並みの夢であるが、
　人工的に開発された海上リゾートというイメージで眺めていた記憶がある。

　全体に有機的なディテールで、緑に覆われた島の中にドーム状の立体的な宿泊施設があったり、
　ドーム構造体の１部が貝のように開いて、船舶が接岸できるイメージだった。
　遠景は松島のような湾内の群島のイメージだが、その１つ１つが緑化された大規模ビルであり、
　夜が来ると「島の中から立体的な明かりが漏れる」風景として見えた。

　ＧＤＷ世界観の風景として具体化するアイデアはしばらく膨らまなかったが、
　「地形のような街」のディテールを持つことから、
　惑星オーガリーズの海洋リゾート地区として作れないか、構想中である。
　（また2016年に知った、とある建築家の海上都市構想によく似ており、偶然だが不思議なイメージの共鳴を感じる）

　
◆アクロ（悪路）バットなドライブコースと洞窟レストハウスの夢（2015年）

　2015年の春に見た夢。
　最初はレンタカーのようなものを借りてドライブに出かけるところから始まったが、
　当初はゆったりとした森林沿いの道路だったのが、いつの間にかアクロバットなバンクのある“危ないコース”になっていた（爆）

　まるでボブスレーコースのような、曲がりくねってアップダウンのある道が続き、
　その途中には湖のような場所に半分水没している場所もあった。
　誰だこんなドライブコース設計した奴はｗｗｗ（注：夢の世界です）

　そんな常識外れのコースの先に、レストハウスというかドライブインというか、
　要するに休憩所のような施設があったのだが、ここが洞窟に半分埋もれており、
　有機的な設計になっているというのがまた印象的な風景だったのである。
　施設内は薄暗く、幻想的な灯りで照らされており、何故かトイレに列ができていた（笑）
　恐らく現実でもトイレに行きたかったのだろう（漏らしてはいないよ？^^;）

　2015年現在、ＧＤＷ世界観の設定としては採用していないが、洞窟の有機的なレストハウスの方は、どこかでネタに出来るかも知れない。

　悪路バットドライブコース？　ンなもん設定してどーするねん（爆）

　
★２０１４年以前シリーズ
◆人工的な壁が聳えるローカル地方の夢（2009年頃）

　2009年頃に見た夢。
　余り長いものではないが、ローカル沿線の集落や小都市といったイメージの風景が広がる中で、
　何故かその上空に、雲を突き抜けるスケールで巨大な人工の壁が立ち上がっているというものだった。
　地上の日常的な風景と、上空の非日常的な風景のギャップが強烈に印象に残っている。

　2010年以降、始動したＧＤＷ世界観のモブ企画（笑）ユショーラコロニーシリーズの原風景であり、
　2015年に設定した“旧軍港都市”セボルレクサのイメージソースにもなっている。

　
◆エレベーターとゴンドラのある立体都市の夢（複数回）　※考察16追記『ギガンティックビルディング』と同じもの。

　2000年代から2010年代にかけて何度か見てきた夢のグループ。
　そのうち幾つかは、夢の中で「同じ世界観」という認識があったように思う。

　大きく分けて２つのイメージ群があり、
　１つ目は「巨大なエレベーターを持つ超高層タワービル」であり、
　２つ目は「ゴンドラ状の斜坑エレベータを持つ立体都市」だった。

　１つ目の場合、高さ1,000m以上ありそうな巨大なタワービルの中で、
　それ自体がホールほどの広さを持ち、100人は優に乗れる巨大なエレベータがあり、
　複数のドアがあったり、ドアがなく床だけが上下するイメージだった。
　（思い返せばかなり無理のある＆危険な構造だが、だからこそ印象的だったのだろう）

　２つ目の場合、当初は斜坑エレベータのようなイメージから始まったが、
　ガラスに覆われた多面体ドーム状の建造物の中で、縦横に動き回る光景があった。
　縦だけでなく、横にも動くゴンドラだったのである。
　過去に乗ったアトラクションや、ケーブルカーなどから連想したのかも知れない。
　要はG-maが「そういうところに行ってみたい」のだと思う。

　2015年現在、ＧＤＷ世界観の設定としては採用していないが、「フレキシブルゴンドラのあるタワーホテル」として、
　実験的に３Ｄモデルを作成中だったりもする（完成には至ってないが^^;）

　また実は1996年頃に「ケーブルカーのある立体都市」のコンセプト画を描いており、
　それは単なる断面図で「直線的に動くだけ」のものだったが、こうした夢風景の、変則的ながら“原風景”なのかも知れない。
　この立体都市はお碗を伏せたような形状で、構造材が斜めに渡されており、
　その構造材の上を、ケーブルカーのように動くゴンドラがあるイメージだったのだ。
　この立体都市も、いつか３Ｄモデルにしてみても良いかも知れない。

　
◆立体的な緑色の街とラグーンの夢（複数回）　※考察16の『ネバーキャッスル』と同じもの。

　2000年代から2010年代にかけて何度か見てきた夢のグループ。
　そのうち幾つかは、夢の中で「同じ世界観」という認識があったように思う。

　当初は室内のイメージから始まっており、その際は古風な城のような風景だったが、
　外に出るや否や、前衛的とも言える緑色の巨大なドーム状の建造物に切り替わり、
　ラグーン状の水面を越えた先には、リング状の立体的な“森”が広がっていた。
　（この辺りの風景のつながりは唐突で、夢らしく脈絡がない）

　明らかに異世界的な風景で、「森と立体都市が融合」しているようにも見え、
　初めて見た時からＧＤＷ世界観でネタにして見たいと思っていた。

　2013年、ＧＤＷ世界観のロケーション、惑星オルガノーズ内の都市核、オルガノーゼムの“原風景”として採用。

　
◆グリーンローマ（2005年頃）　※考察16の『グリーンローマ』と同じもの。

　2005年頃に見た夢。
　余り長いものではないが、ローマやギリシャのような古風な街が広がり、
　その建物という建物が緑豊かに彩られていた、というもの。
　と言っても森に埋もれた廃墟ではなく、文明的に開発された緑化都市なのである。

　並木や門前の花壇の域ではなく、屋上緑化や壁面緑化が極められていた。
　中でも中央広場のような場所は、立体的な庭園と噴水が合体したようなデザインで、
　非常に幻想的な光景になっていたことをおぼろげながら覚えている。

　この夢を見る直前にイタリア旅行をしているため、グリーンローマと呼んでいる。
　イタリア旅行の経験がどれだけ刺激になったかが良く分かる（笑）

　2006年頃に３Ｄモデルで再現を試みたが、失敗（爆砕）
　2015年夏、ＧＤＷ世界観内のロケーション、惑星エルクロフトの都心景観に採用。

　
◆立体鉄道のある街と郊外の夢（複数回）

　1990年代から2000年代にかけて何度か見てきた夢のグループ。
　ビルや工場の立ち並ぶ街や、郊外の住宅地など、複数の舞台を鉄道で巡る旅のイメージだが、
　何度も脈絡なく唐突に風景が切り替わり、いつまでも目的地に着けないことで共通する（苦笑）
　夢（人生の方の）の理想に中々近づけない、精神の焦りを反映したものとも考えられる。
　鉄道ではなく自動車を使った旅行の夢もあり、やっぱり目的地に着く前に夢が終わるのだorz

　住宅と工場が折り重なる都市部の上を走る、モノレールのような乗り物に乗る夢。
　住宅地から都心に向かうために、低床路面電車のような乗り物に乗る夢。
　移動中で見る風景も独特であり、水中が見えるガラスのトンネルなんて、水族館みたいなものもあれば、
　レールがどう考えても、途中で直角に折れてるようにしか見えないシーンもあった（笑）
　ただひたすら斜面を上がっていく、登山鉄道のような夢を見たこともある。
　そして、いずれの夢でもゴールはなく、移動中に夢が終わるのである（苦笑）

　2015年現在、ＧＤＷ世界観の設定としては採用していないが、斜面のある山岳集落を結ぶローカル鉄道の夢を、
　どこかの惑星か未来の地球の風景に出来ないものかと模索していたりはするのである。

　
◆異変が振る街と変異体が跋扈する夢（複数回）　※考察16の『魔獣都市』と同じもの。

　1990年代から2000年代にかけて何度か見てきた夢のグループ。
　天から様々な“異変”が降り注ぎ、それを浴びた街の住人が異形に変異するというもので、
　変異後の形態は数種類あるが、「自意識を保つ」ケースが多いのが特徴。

　このうち、1990年代に見た夢は、ＧＤＷ世界観のミュータント種族である、
　カーボロイド・ガロニスのイメージソースの１つとなっている。
　2000年代に見た夢の方ではカーボロイドとは異なる変異をしており（植物怪人っぽい）、
　2015年現在、まだＧＤＷ世界観に設定導入していない。

　
◆妄想大震災（複数回）

　1990年代から2000年代にかけて何度か見てきた夢のグループ。
　恐らくは阪神・淡路大震災の被災経験がきっかけとなったものだと思われる。
　激しい揺れで滞在しているビルが損壊するものと、津波が押し寄せる２つのパターンがあり、
　夢の中ではリアルにそれを体験しているような錯覚を覚えているのだが、
　夢から覚めると「これはないわー」と思う内容だったことが多いのも特徴である（笑）

　例えば、傾いて崩れ落ちるビルの手すりに掴まったまま地面に軟着陸したり。
　例えば、激しい断層運動に巻き込まれたと思ったら、ビルがそのまま電車みたいに疾走したり。
　（この横滑りが止まらないビルの夢は何度か見ており、近頃は夢の中でも夢と分かるｗ）
　例えば、押し寄せる津波がどこまでも追いかけてきたり（でも何故か追いつかれはしない）
　例えば、津波から逃げるためにビルの壁を垂直によじ登ったり。

　近頃ではさすがに荒唐無稽な激動をすれば、夢の中でも夢だと分かることが増えたが、
　それでも震災経験から20年ほどに渡って、なおも似たような災害の夢を繰り返し見ており、
　震災経験が深層心理では今なお大きな影響を持っていることが伺える。
　上記の「無茶振り演出」の所為か、緊迫感はあるものの「悪夢」という感覚でもなく、
　この辺も「ただの災害の記憶」とは様相が異なっている気がする。