| ◆ジャパン・ミュータント・コミュニティセンター 統合ナンバー：LB-ATT18501S01MJ |
ジャパン・ミュータント・コミュニティセンターは、日本の北海道に建設された大規模施設である。
ミュータント・コミュニティが運営する最初の大規模コミュニティセンターであり、
十勝平野の中央部辺りに、2016年に第１期施設が竣工している（後述するように第２期施設も存在する）
１辺約700mの正方形の土地に、半屋外のドームを持つ広場と円形の施設が整備され、
少なくとも2,000人以上のミュータントとその関係者が交流することができた。
ただ同年、第１次エヴァンス大爆発と呼ばれるミュータント大発生事件が起こり、
性変動ミュータントであるエヴァンスが一挙に数十万人も誕生するという事態を受けて、
すぐに施設の増築が決定されることになった（これが第２期に当たる）
第２期施設は、第１期施設の北東部に敷地を300mほど拡大する形で2019年に整備されており、
（つまり第２期竣工時点で、同センターは１辺ほぼ１ｋｍのサイズを持つことになった）
この増築部分はほぼ全体がエヴァンス・ゾーンとして整備された。
ここだけで2,000人以上の収容が可能であり、１期施設とゾーニングを分離したのは、
エヴァンスの特性を最大限に活かすことを意図したものであった。
なお最初の大規模ミュータント交流施設ということもあって、世間的にはまだ認知度が低く、
アクエリアスがほぼ全面的に支援して作られているため、施設内にアクエリアスの出張所が存在する。
このためエグゼクターがアクエリアスに対する圧力工作を強めた際には標的にもなったが、
出張所施設はすぐに畳むことが可能だったため、大きな支障はなかったようである。
|
|
| ◆アンデス・ミュータント・コミュニティセンター 統合ナンバー：LB-ATT18501S01MA |
アンデス・ミュータント・コミュニティセンターは、南米中西部に建設された大規模施設である。
ミュータント・コミュニティが運営する最大規模のコミュニティセンターであり、
アンデス山脈の中腹、ボリビア南西部のとある小さな盆地全体を立体的に利用して整備されている。
複数の工期があり、第１期は2019年に着工され2022年に竣工しているが、
2025〜2028年の第２期、2031〜2034年の第３期と増築を繰り返し、大規模化した。
全体で３万人の収容が可能と言われており、これはジャパン・センター最盛期の５倍以上に及ぶ。
もはやセンター自体が１つの町か村の規模を持っており、敷地中央部（盆地の底に当たる）にある管理センターは、
地上18階建ての高層ビルとして建設されたため、センターの印象的なランドマークとなった。
この管理センターはテナントビルでもあり、ミュータント・コミュニティのスポンサー企業が入居していたようだ。
ジャパン・センターとの大きな違いは、ミュータントに対する理解が進み、民間企業が支援をしていることであり、
この大規模な“盆地開発プロジェクト”はほぼ全て、こうしたスポンサーによって実現している。
アクエリアスも支援したが、ここでは補助的な役割に徹したと言われている。
後にエグゼクターが地球連合を掌握し、“宿敵”のアクエリアスを非合法化して締め上げた際、
アンデス・センターも制裁対象になっているが、アクエリアスの直接の影響はほとんどなかったことから、
返って地球連合の強権体質への批判が膨らむ原因になったという。
因みにアンデス・センターは、最大規模のミュータント・コミュニティセンターであるだけでなく、
エヴァンス・ゾーンの規模も最大であることが知られている（南米自体も実は世界最大のエヴァンス発生地である）
収容人員の半数、つまり１万人以上がエヴァンスであり、エヴァンス・ゾーンが１つの村になっているのだ。
また盆地の標高差を活かして立体的に整備されているため、１周するとかなりの運動量になる。
また地球解放後には、その規模から単独の地方自治体となることが認められており、
敷地内には温泉もあることから、ある種のテーマパークとしても注目された。
|
|
| ◆アファール・ミュータント・コミュニティセンター 統合ナンバー：LB-ATT18501S01MA |
アファール・ミュータント・コミュニティセンターは、アフリカ中東部に建設された大規模施設である。
ミュータント・コミュニティが運営する大規模なコミュニティセンターであり、
リフトバレー（地溝帯）に面した渓谷地帯の岸壁を彫り込む形で整備されているのが特徴だ。
一帯には複数の洞窟があり、周囲の環境保全も兼ねてこうした洞窟が利用されており、
（近年まで民族紛争の激戦地であったことも、地下に設備が作られた背景の１つである）
関連施設の半分以上が地下に存在するというのが最大の個性となっている。
アンデス・センター同様に複数の工期があり、最初の着工は2022年で竣工が2025年。
第２期が2028〜2031年、第３期が2034〜2037年であった。
ただ第３期竣工直後に東アフリカ大変動が起こり、施設の１部が損壊したため補修している。
リフトバレー全体で直下型地震が相次いだことで、その地下にあるこの施設も影響を受けたのだ。
他のミュータント・センター同様にエヴァンス・ゾーンが整備されているが、
この区画も大部分が地下にあり、他のゾーンから見ることができる場所にあるのが特徴の１つである。
エヴァンス独特のライフスタイルを守るため、多くのエヴァンス・ゾーンは視覚的に隔離されているが、
ここでは地下に作られたドーム状のホールを介して、エヴァンス・ゾーンを望むことが可能であり、
合意がある限りにおいて、ホール内で“裸のエヴァンス”と触れ合えるのである。
|
|
| ◆エヴァンス・ゾーン 統合ナンバー：LB-ATT18501S01ME |
エヴァンス・ゾーンは、ミュータント・コミュニティセンター内に存在する独立した区画の１つである。
その名の通り、性変動ミュータントであるエヴァンスのために用意された区画であり、
エヴァンスの特性を最大限に活かすための設計になっている。
エヴァンスの特性とは、すなわち空間浄化能力であり、この能力を発揮するために最も理想的なのが、
「服を着ない」ことであり、実際にエヴァンスは「裸の方が気分が落ち着く」という独特の気質を持っている。
一糸まとわぬ姿で歩き回るライフスタイルがエヴァンスの”自然体”であり、能力も最大限に活かされるのだ。
しかしアーク社会の往来でそうしたヌーディストスタイルを貫くことは難しいことから、
エヴァンスがその独特のライフスタイルを遠慮なく実現するために、専用の区画が用意されたのである。
エヴァンス・ゾーンはミュータント・センターでも独自の動線設計になっていることが多く、
その周囲はフェンスで囲まれているか、木立によって敷地外と視覚的な隔離が行われている場合が多い。
エヴァンス自身は「合意すればいつでも脱げる」ため、視覚的な隔離が必ずしも必要ではないが、
これはむしろエヴァンスのライフスタイルに理解が及ばない、一般のアークスへの配慮と言えるだろう。
入り口には大抵の場合、外部交流室と脱衣室、そして開放室が整備されている。
外部交流室はエヴァンス以外の来訪者とエヴァンスが交流するための多目的スペースであり、
それより内側には原則としてエヴァンス以外入れないようになっている（例外はある）
脱衣室はスーパー銭湯のように大きなスペースでまとめて設置されており（個別に脱ぎ着する要請がないからだ）、
ゾーン内部へは簡単なシャワールームか、開放室を経由するようになっている場合が多い。
開放室とはエヴァンスの浄化能力をオープンにする準備を行う部屋であり、変異初心者が良く利用する。
ここでエヴァンス初心者は、上級者との濃密なスキンシップによって「解放される」のだ。
慣れた者はこのステップを必ずしも必要としないが、リフレッシュのため使うケースもあるようである。
ゾーン内には簡易な寝室や食堂、そして沐浴を行うための開放的な沐浴場や温浴室が存在する。
とりわけ「浅いプールのある大ホール」とでも表現できる設計になっている半屋外の沐浴場は、
エヴァンスたちが「裸でコミュニケーション」するための重要な場所となっている。
エヴァンスはそのライフスタイルから、寒さには比較的強いが暑さには弱い個体が多く、
日差しの強い日には頻繁に水浴びを行って、上がりすぎる体温を調節するケースが多いのである。
そのためこうした水浴び場が、エヴァンス・ゾーンの中心施設となっているのだ。
因みにゾーン内にはほとんど空気清浄機が置かれていないが、環境は清潔感が維持されている。
これはエヴァンスたちがその浄化能力で、ゾーンの清潔感を維持している部分が大きい。
彼らは「裸で暮らしている時」が、最も強力な浄化能力を発揮できるため、
エヴァンス・ゾーンは視覚的には外界と隔離された区画だが、環境は文字通り楽園のように清潔なのである。
|
 
 |
| ◆アクエリアス・センター（ミュータント・ジェネティック保護区画） 統合ナンバー：LB-ATT18501U02AR |
アクエリアス・センターは、日本中部（紀伊山地）に作られた地下組織アクエリアスの本部である。
その原型は2007年にアクエリアスが組織された当時からあるが、
本格的な“基地”として整備されたのは2034年のことであった（それまでは倉庫のような建物だった）
2034年に整備されたアクエリアス・センターはドーム天井を持つ多層の地下施設であり、
上層部に管理センターと車庫があり、下層部に保護されたミュータントやジェネティックの保護区画がある。
そして実質的に、このミュータント・ジェネティック保護区画で、本部基地の床面積の８割を占めている。
それまでの“地上施設”ではこの要素が飽和状態であり、それも地下施設を整備した背景の１つであった。
ドームの直下に円形の吹き抜け空間が作られており、下層部には庭園も存在する。
（天井からは地上で採光された日光が光ファイバーを介して降り注いでいる）
この吹き抜けを取り囲む形で保護施設があり、工作部隊である竜王の訓練設備もこの区画に併設されている。
因みに保護ジェネティックなどのリハビリ設備と竜王クルーの訓練設備は別に作られている。
メタロイドなどのリハビリ訓練と竜王クルーの戦闘訓練は、カリキュラムが違うためだ。
2067年にエグゼクターがセンターを制圧した際には、この保護区画は閉鎖措置を実施されており、
地球革命事変が起きた2070年まで事実上“封印”されている。
この間、ＺＯＡや支援した連邦軍の工作兵が何度もこじ開けようとしたが、
ディガス由来の高度な空間テクノロジーで厳重に隔離された空間は解放できなかったようだ。
（強引に破ることはほぼ不可能な状態で、複雑な暗号プログラムが組まれていた）
つまり３年ほどの間、１部の保護ジェネティックはこの封印空間の中にいたことになるが、
その時間を耐え忍ぶことができる者だけが残されたようである。
（例えばメタロイドなどは休眠モードに入れば真空でも1,000年以上自己保存できる）
|
  |
