ＧＤＷ-ＴＥＡＭＳ
（組織設定集）
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当カテゴリ
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★ミュータント・コミュニティ（総論）　統合ナンバー：TT-CMZ
組織分類・階級 非国家コミュニティ（互助会等）
所属銀河系 複数の銀河系に存在
主要同盟組織 アンチ・タイランタ・ユニオン（アトラス銀河系）
ディガス
【組織概要設定】（設定補記／関連組織リスト／関連設定リスト）
　ミュータント・コミュニティは文字通り、ミュータント個体群の相互交流組織を指す。
　（ただしジェネティックの保護実験体を含む場合がある）
　生命種族が進化の過程でたどる変化経緯の中にミュータントが存在するが、
　（ただし新種固定化せず、ミュータントのまま終わるケースも多い）
　原種から劇的な変化を起こす過程で、少なからず混乱を引き起こすリスクもあるため、
　こうした混乱の抑制を主な目的に“互助会”が組織されるケースが多い。

　異種族とのコミュニケーション経験を持つ開発者は、ミュータント現象にも理解があるが、
　こうした経験値に乏しい消費者（特に銀河社会未進出種族）は、
　ミュータント現象を想像を超えた異変として捉え、大混乱を引き起こすリスクが高い。
　そのためミュータント・コミュニティによるリスクマネジメントが重要になる。

　こうした方法が取られた典型的なケースが、惑星アーク（地球）の事例である。
　基準年時代に、宇宙津波などが原因の惑星変動（アーク大変動）を起こしたアークは、
　文明種族アークス（人類）も存在場に強い刺激を受けたことで多くのミュータントを生んだ。
　当時のアークスは、自種族以外の文明種族との交流経験が皆無に近かったため、
　（ただしアーク超宙域の“魔族”などと縁を持つ１部の個体を除く）
　当然大きな混乱が起こり、ミュータントに対する強い警戒や差別的な態度も問題となった。

　ＧＤＷ世界観におけるミュータントは定義上、「新しい能力を獲得した」程度の変化ではなく、
　原種と比較して容易に識別が可能な変化を起こしている個体群を指すため、
　「異能を隠して暮らす」ことが難しい場合が多く、混乱のリスクもそれだけ高い。
　そのため早期にミュータント・コミュニティを組織し、リスク管理する必要があった。
　（もちろん上記の通り、異種族に免疫のある開発者には、その必要がない場合もあるのだ）

　幸いアークには、ディガスと縁を持つ地下組織アクエリアスが存在し、
　（ただしアクエリアス自体は必ずしも、ミュータント問題の処理を目的とした組織ではない）
　こうした問題を把握し、コミュニティの推進と支援を主導的に行うことになった。
　アークのミュータント・コミュニティそれ自体は必ずしもアクエリアスの傘下ではないが、
　アクエリアスの影響は色濃く、それは変動時代の情勢を動かす可能性を持っていた。

　アーク以外の惑星においても、ミュータントが出現した惑星では同じような手法が取られた。
　中でも大規模なミュータント・コミュニティが組織されたのが惑星ガロヌである。
　ガロヌはタイランタ銀河連邦の植民惑星であったが、反連邦組織の巣窟となり、
　これを掃討するために連邦軍が“粛清”を強行し、これが惑星全土を変質させることになった。
　この変質過程で誕生したアナリアンの変種が、カーボロイド・ガロニスであり、
　数十億人にも上る個体群をまとめるために、惑星国家規模の組織が必要になったのである。

　		 惑星アーク（地球）
惑星ガロヌ
惑星リヴェロイス
【Meking Memo／設定補記】
　2002年頃に初めてイメージした組織であるが、原形は1990年代から存在する。
　1990年代に盛んに妄想した、サイバーキッズ系個体群を取りまとめる互助会として想像したもので、
　当初はアクエリアスの原形となった組織とほぼイコールであったが、
　2002〜2003年にＧＤＷ世界観の基礎を作った際に分離し、独立した交流組織となった。

　地球以外のミュータント・コミュニティは、この地球絡みの組織を原形としながらも、
　「地球以外にもあるはず」と踏んで考証を拡大したものである。
　ＧＤＷ世界観は、必ずしも地球が世界の中心になっているわけではないからだ。
　（地球は世界観の便宜的な原点だが、地球と直接的には無関係な銀河社会が大きく広がっている）
　
【関連組織リスト】
組織名 所属天体 統合ナンバー 組織概要 備考
アーク・ミュータント・コミュニティ 惑星アーク（地球） TT-ATT18501CM1 アーク大変動時代に設置された互助会。
　複数のコミュニティ・センターを管理している。
アクエリアス・ミュータントセンター 惑星アーク（地球） TT-ATT18501CG1 アクエリアス傘下のミュータント・コミュニティ。
　ＡＢＣやＭＢＳの保護実験体を主に管理する。
エヴァンス・コミュニティ 惑星アーク（地球） TT-ATT18501CM2 アーク・ミュータント・コミュニティ傘下の１組織。
　エヴァンス系変異体の交流に特化している。
アーク・メタロイド・コミュニティ 惑星アーク（地球）
（ＡＳＧ世界）		 TT-ATT18501CM3 アークＡＳＧ世界に作られた特殊交流組織。
　センターＤの後継組織でメタロイド変異体を管理する。
レセウス自由同盟（ゼクローム・レジスタンス） 惑星レセウス TT-ATT19301CG1 惑星レセウスに生まれた非国家コミュニティ。
　ゼクローム民兵の組織でＡＴＵの傘下に当たる。
カーボロイド・コミュニティ（ローナ自治政府） 惑星ガロヌ TT-ATT19601CM1 惑星ガロヌに生まれたミュータント・コミュニティ。
　カーボロイド変異体をまとめる自治組織。
セルムス・ギルノイド・コミュニティ 惑星セルムス TT-ATK20301CM1 惑星セルムスに生まれたミュータント・コミュニティ。
　ギルノイド変異体をまとめる自治組織。
リヴェロイス・セヴィロイド・コミュニティ 惑星リヴェロイス TT-ATT20301CM1 惑星リヴェロイスに生まれたミュータント・コミュニティ。
　セヴィロイド変異体をまとめる自治組織。
ＡＴＵミュータントセンター オリオンゲイト ＡＴＵ傘下のミュータント・コミュニティ。
　ＴＢＬ系列の保護実験体を主に管理する。
カリオス・ミュータントセンター カリオスゲイト カリオス連盟傘下のミュータント・コミュニティ。
　カリオロイド亜種やメタロイド実験体を主に管理する。
　
【関連設定リスト】
名称 カテゴリ 統合ナンバー 設定概要 備考
アーク大変動時代 歴史事件 HS-ATT18501N01 基準年時代に起きた惑星変動時代。
　アークスの銀河社会進出のきっかけになった。		 終末神話がモチーフ。
魔界大戦 歴史事件 基準年時代にアーク超宙域で起きた大規模戦火。
　魔修羅連合が魔界統一を目論んで起こした。		 準クロスオーバー企画。
　（2次創作や3次創作を内包する）
アトラス・オメガ危機 歴史事件 基準年時代に起きた緊張と局所的軍事衝突。
　魔神オメガの革命を目論んだ破壊工作による。		 クロスオーバー企画。
　（2次創作や3次創作を内包する）
タイタニア危機 歴史事件 基準年時代に起きた緊張と局所的軍事衝突。
　タイランタ連邦の生物兵器に絡む事件群。
ガロヌ粛清変動 歴史事件 基準年時代に起きた惑星変動の１つ。
　惑星ガロヌが変質、人為的な行為が原因だった。
オリオネス銀河大戦 歴史事件 HS-ATXN01 基準年時代に起きた大規模な星間戦争。
　アトラス連合とタイランタ連邦が正面衝突した。
アトラス・アリエル危機 歴史事件 近未来史に起きた緊張と軍事衝突。
　アリエル帝国の進出による摩擦が主な原因。
アクエリアス 組織（地下組織） TT-ATT18501D01 アーク大変動時代に活動した地下組織。
　エグゼクターの世界覇権に挑戦した義勇組織。
エグゼクター 組織（地下組織） TT-ATT18501A01 地球文明の統合と支配を目論んだ地下組織。
　初期の地球連合を裏から牛耳った。		 複数の陰謀論がモチーフ。
アクシス・バイオ・センター（ＡＢＣ） 組織（研究組織） TT-ATT18501A01C エグゼクターのジェネティック研究機関。
　略してＡＢＣと呼ばれることが多い。
魔修羅連合 組織（異界国家） TN-ATT18501NA1 アーク超宙域に君臨した破壊者の国家。
　魔界大戦の主戦犯で強大な軍を整備した。
マジュラ・バイオ・サイト（ＭＢＳ） 組織（研究組織） TN-ATT18501NA1C 魔修羅連合のジェネティック研究機関。
　略してＭＢＳと呼ばれることが多い。
メドゥアス 組織（研究組織） TT-ATT18501AA1 アークＡＳＧ世界に作られた地下組織。
　ＭＢＳの傘下にありメタロイド研究を行った。
センターＤ 組織（地下組織） アークＡＳＧ世界に作られた地下組織。
　メドゥアスの暗躍を調査するために設置された。
ディガス 組織（義勇組織） TT-D19201 宇宙連合の傘下にある外交仲介組織。
　アークの多次元的混迷に介入した組織の１つ。
アンチ・タイランタ・ユニオン（ＡＴＵ） 組織（義勇組織） TT-ATD20201 タイランタ連邦の非人道行為を告発する市民団体。
　強硬な生体実験妨害作戦も行使している。
タイランタ銀河連邦 組織（銀河列強） TU-ATU19601 アトラス銀河系の列強勢力の１つ。
　銀河覇権のためにアークを利用しようとした。		 某宇宙人カルトがソース。
タイタニア・バイオ・ラボ（ＴＢＬ） 組織（研究組織） TU-ATU19601C タイランタ銀河連邦のジェネティック研究機関。
　略してＴＢＬと呼ばれることが多い。
アリエル帝国（新帝国） 組織（武装組織） TT-A19601 近未来史にアトラス銀河系に来訪した漂流勢力。
　ジェネティック戦力を有し勢力拡大を目論んだ。
デストラクタ 組織（マフィア） TT-ATA21501 アトラス銀河系で暗躍する宇宙マフィアの１つ。
ゴーディス 組織（マフィア） TT-ATAC2031 アトラス銀河系で暗躍する宇宙マフィアの１つ。 【3次創作】
エタンダム帝国 組織（武装組織） 基準年時代にアトラス銀河系に来訪した漂流勢力。
　ジェネティック戦力を有し勢力拡大を目論んだ。		 【投稿組織】原案：レオ（流離太）
【3次創作】
ショッカー連合 組織（過激派） 基準年時代に暗躍した武装勢力の１つ。
　ジェネティック戦力を有し勢力拡大を目論んだ。		 【2次創作】GDW世界観における大ショッカー。
ディスヴェリオン 組織（過激派） 基準年時代に暗躍した武装勢力の１つ。
　オートロンの過激派で勢力拡大を目論んだ。		 【投稿組織】原案：飛石武
【2次創作】GDW世界観におけるディセプティコン。
ジャパン・ミュータント・センター 舞台（施設） 基準年時代にアークに作られた施設。
　ミュータント・コミュニティの拠点設備の１つ。
アンデス・ミュータント・センター 舞台（施設） 基準年時代にアークに作られた施設。
　ミュータント・コミュニティの拠点設備の１つ。
アファール・ミュータント・センター 舞台（施設） 基準年時代にアークに作られた施設。
　ミュータント・コミュニティの拠点設備の１つ。
メタロイド・リハビリセンター 舞台（施設） 基準年時代にカリオスゲイトに作られた施設。
　メタロイド実験体の保護やリハビリのために設置。
　

　
◆アーク・ミュータント・コミュニティ　　統合ナンバー：TT-ATT18501CM1
　
　アーク・ミュータント・コミュニティは、基準年時代に惑星アーク（地球）に作られたミュータント・コミュニティの１種である。
　基準年時代にアークを襲った、宇宙津波を主因とした大規模な惑星変動により、アークス（人類）の存在場も強い刺激を受けており、
　この結果アーク各地で、エヴァンスやアンティルスに代表される様々なミュータントが誕生することになった。
　しかしこの時代のアークスには、まだ異種族に対してどう接すれば良いかという免疫が皆無に等しく（消費者段階に良くあるケースだ）、
　それゆえにミュータント問題は様々な摩擦を引き起こし、アークス社会（＝人類社会）に大きな混乱をもたらすことになった。

　こうした混乱を抑制し、リスク管理するために組織されたのがミュータント・コミュニティ（国際ミュータント委員会）である。
　（アーク・ミュータント・コミュニティという名称は銀河社会に向けたものであり、アークス社会の内部では使われない）
　組織を後押ししたのがアクエリアスであり、2010年に起きたミュータント・テロ事件がきっかけの１つだった。
　このテロ事件はミュータントを新人類と見なす過激派が起こしたもので、変動時代の混乱を利用するエグゼクターが支援していたが、
　こうした事件を放置すると、アークス社会の混乱に歯止めが利かなくなる大きな懸念があった。
　このため、アクエリアスが主導する形でミュータントとアークス社会の架け橋を担う組織が、2013年に作られることになったのである。
　エグゼクターの腹黒い野心を強く警戒するアクエリアスには、一般的なアークス社会よりも「異種族への免疫」があったからだ。

　このため、ミュータント・コミュニティはその黎明期からアクエリアスの影響を強く受けているが、
　組織自体はアクエリアスの傘下ではなく、独立したスポンサーを有して活動を展開するように推進されていた。
　アクエリアス自体は表向きの活動を余りしない地下組織であり、エグゼクターと対抗していたためリスクも大きかったからだ。
　世界の裏社会を牛耳るエグゼクターを敵に回すということは、当時は生半可なマフィアを敵にするよりもはるかに無謀だったからである。
　またアークスの全てがミュータントを警戒し排除しようとしたわけではなく（それほど狭量なら開発者には進化できなかっただろう）、
　ミュータントとの共存共栄を望む人々も一定数いたことから、スポンサーは比較的容易に集まった。

　こうした流れで、2016年に日本の北海道に作られたのが、ジャパン・ミュータント・センターである。
　ミュータント・コミュニティが運営する世界初の総合的なミュータント交流施設であり、ミュータント特有の生態や能力に配慮していた。
　（最初に日本に作られたのは、アクエリアスの本拠地が日本にあったことと無縁ではない）
　こうした交流施設はその後、南米（アンデス・センター）とアフリカ中部（アファール・センター）にも作られている。
　もちろん大規模な施設でないならば、世界中にミュータント支援施設が設置されたのである。

　2045年に地球連合が誕生すると、これを実質的に掌握したエグゼクターは、ミュータント・コミュニティの管理も行おうとした。
　異能を持ったミュータントを“地球支配”のために利用し、同時に最大の支援者であった“宿敵”アクエリアスの影響を取り除くためである。
　１部のミュータント施設はこの動きに飲み込まれることになった（ヘタに反発すると非合法化される恐れがあったからだ）が、
　大規模なミュータント施設はこれに反対し、強制封鎖という事実上の軟禁措置を受けたりもしている。
　ただしこうした強硬な措置が、最終的には2070年の地球革命事変において、エグゼクターが陥落するきっかけとなったのである。
　		 惑星アーク（地球）
ジャパン・ミュータントセンター
【Meking Memo／設定補記】
　2002年頃に初めてイメージした組織であるが、原形は1990年代から存在する。
　1990年代に盛んに妄想した、サイバーキッズ系個体群を取りまとめる互助会として想像したもので、
　当初はアクエリアスの原形となった組織とほぼイコールであったが、
　2002〜2003年にＧＤＷ世界観の基礎を作った際に分離し、独立した交流組織となった。
　コミュニケーションが主体の組織であるため、戦闘組織ではない、誤解無きよう。
　（異能者は戦士キャラとして連想されやすいためあえて書いている）
　

　
◆アクエリアス・ミュータントセンター　　統合ナンバー：TT-ATT18501CG1
　
　アクエリアス・ミュータントセンターは、基準年時代に惑星アーク（地球）に作られたミュータント・コミュニティの１種である。
　基準年時代にアークを襲った、宇宙津波を主因とした大規模な惑星変動により、アークス（人類）の存在場も強い刺激を受けており、
　この結果アーク各地で、エヴァンスやアンティルスに代表される様々なミュータントが誕生することになった。
　しかしこの時代のアークスには、まだ異種族に対してどう接すれば良いかという免疫が皆無に等しく（消費者段階に良くあるケースだ）、
　それゆえにミュータント問題は様々な摩擦を引き起こし、アークス社会（＝人類社会）に大きな混乱をもたらすことになった。

　こうした混乱を抑制し、リスク管理するために2013年に組織されたのがミュータント・コミュニティ（国際ミュータント委員会）であるが、
　これを事実上支援していたアクエリアスの内部にも、別のミュータント支援組織が2010年頃に設置されており、
　この経験値を３年後のミュータント・コミュニティ組織に活かしたところもあるようだ。

　ただしアクエリアス内に組織されたミュータント・センターは、交流組織というよりも“保護施設”であり、
　アクエリアスが対峙したエグゼクターの傘下にある生物兵器研究組織アクシス・バイオ・センター（ＡＢＣ）で意思とは無関係に改造された、
　若年のジェネティック実験体を保護し、人権を尊重して面倒を見るための組織という性格が強い。
　また上記の通り、ミュータントが世界に出現し始めた頃は、アークス社会にこうした“異人類”への免疫は皆無だったため、
　迫害を受けるケースも相次いでおり、こうした者たちを保護する役目も帯びていた。

　アクエリアスの実動工作部隊である竜王には、多くのミュータントやジェネティックの個体が参加しているが、
　こうした異能の有志たちは、このアクエリアス・ミュータントセンターに保護された者から志願していることが多かったようであり、
　そこから派生した竜王後援組織にも、このセンター出身者が多かったと言われている。
　		 アクエリアスのメタロイド保護個体群
【Meking Memo／設定補記】
　2002年頃に初めてイメージした組織であるが、原形は1990年代から存在する。
　1990年代に盛んに妄想した、サイバーキッズ系個体群を取りまとめる互助会として想像したもので、
　基本的なイメージやポジションは当時から変わっていないが、ここからミュータント・コミュニティが派生している。
　

　
◆エヴァンス・コミュニティ　　統合ナンバー：TT-ATT18501CM2
　
　エヴァンス・コミュニティは、基準年時代に惑星アーク（地球）に作られたミュータント・コミュニティの１種である。
　基準年時代にアークを襲った、宇宙津波を主因とした大規模な惑星変動により、アークス（人類）の存在場も強い刺激を受けており、
　この結果アーク各地で、エヴァンスやアンティルスに代表される様々なミュータントが誕生することになった。
　しかしこの時代のアークスには、まだ異種族に対してどう接すれば良いかという免疫が皆無に等しく（消費者段階に良くあるケースだ）、
　それゆえにミュータント問題は様々な摩擦を引き起こし、アークス社会（＝人類社会）に大きな混乱をもたらすことになった。

　こうした混乱を抑制し、リスク管理するために2013年に組織されたのがミュータント・コミュニティ（国際ミュータント委員会）であるが、
　その中でもある種独立したポジションを持っていたのが、エヴァンス・コミュニティであった。
　これはエヴァンスの個性的な生態や能力と、エヴァンス変異体の数の多さに主な理由がある。

　エヴァンスは女性に似た体型を持つが、体質的には中性や両性のミュータントで、優れた空間浄化能力を持つことで知られるが、
　実はこの能力を最大限に開放するには「服を着ていない方が望ましい」という特徴が存在する。
　そしてエヴァンス自身、自分の素体を他者に暴露することに、ほとんど抵抗を感じないという気質なのである。
　実際にエヴァンス・コミュニティが確立するまでには、初期のエヴァンス変異体がこの気質に由来するトラブルを続発させており、
　意図せずしてアークス社会の混乱に拍車をかけていた部分もあった。

　そしてエヴァンスは、実質的にアーク大変動時代に発生したミュータントの中で、圧倒的に最多の個体数を持つ。
　（ただし、波動制御能力の資質のみが常人より発達しているアークス・ネオスは、ＧＤＷ世界観の定義上ミュータントには含まない）
　とりわけ2016年と2022年に、２度の“エヴァンス大爆発”と呼ばれる大発生シーズンが勃発しており、
　その個体数は優に100万人以上と、小国１ヶ国分の総人口に匹敵するのである。
　惑星変動期到来前から細々と発生していたアンティルスですら、アンティアスの個体群を含めて10万人前後であることを考えても多いのだ。
　当然にして、上記の個性的な気質に由来するトラブルも、それだけ発生しやすくなるのである。

　このため、2013年にミュータント・コミュニティを組織する際にも、エヴァンスの保護と管理が大きな焦点となっており、
　それがコミュニティ内でのエヴァンス集団の独自性を確立するきっかけになったのだ。
　ミュータント・コミュニティが管理・運営している、ジャパン・センター、アンデス・センター、アファール・センターの、
　俗に言われる“世界３大ミュータント・センター”にはいずれもエヴァンス専用区画“エヴァンス・ゾーン”が設置されており、
　（最も早く完成したジャパン・センターのみ、エヴァンス・ゾーンは増設という形で設置されている）
　エヴァンスたちが気兼ねなく、その気質と能力を開放することが出来るように動線設計されている。
　		 エヴァンス・コミュニティセンター前
ジャパン・センター（外縁部がエヴァンス・ゾーン）
【Meking Memo／設定補記】
　2000年頃に初めてイメージした組織であるが、原形は1990年代から存在する。
　実は2002年頃にミュータント・コミュニティのコンセプトが出来る前から、エヴァンス・コミュニティの概念は存在し、
　このイメージの裾野を広げる形でミュータント・コミュニティが出来た経緯があったりする。
　女体化ミュータントであるエヴァンスは、「裸の方が気分が落ち着く」という独特の気質設定があり、
　（当時は変態的な妄想だと思ったものだが、ヌーディスト文化が一定のジャンルを持つことを思えばそれほど特異でもないかも知れない^^;）
　社会を混乱させずに彼らの日常を尊重するには、専用の交流施設が要ると考えたのが最初だったのである。
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