ＧＤＷヴァーツ危機特集

ＧＤＷ-ＨＩＳＴＯＲＩＥＳ
（歴史設定集）

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★ヴァーツ危機特集　統合ナンバー：HB-A19301

　
　ＧＤＷ世界観には、数千万年に及ぶ悠久の歴史がある。
　（ＧＤＷ世界観の“正史”は約2,700万年前の過去史から、約50万年後の未来史まで扱う）
　“半径１億光年”のＧＤＷ宇宙には無数の銀河社会が存在しており、
　この悠久の歴史の中で、多様かつ広大なスケールの文明の営みを繰り返しているのだ。

　理性を重視する開発者が主導する銀河社会は、どの銀河においても概ね平和な秩序を持っているが、
　それでも完全な平和が達成された理想郷ではなく、覇権主義的な勢力や、
　反体制的な勢力が少数ながら存在し、銀河社会の脅威として認識されている。
　そうした反体制・過激派組織の中でも最大の脅威と認識されるのがゾアクロイド連合ヴァーツだ。

　ヴァーツ終末艦隊

　ヴァーツは強大な能力と破壊的な衝動を持つゾアクロイド（宇宙進出破壊者）の１大勢力であり、
　数千万年に及ぶＧＤＷ正史の中で、繰り返し大きな危機事態や戦争事態を引き起こしてきた。
　有り余るパワーを持ち、攻撃的なゾアクロイドがこの宇宙に存在する以上、
　こうした事態が繰り返されることは必然という視点もあるが、大きな問題であることに違いはない。
　ここではそうしたヴァーツがもたらした事態、すなわちヴァーツ危機について紹介する。

　１言でヴァーツ危機と言っても、その規模は多様であるが、
　銀河社会のターニングポイントとして認識される重大なヴァーツ危機は、概ね数万年に１度である。
　この頻度は銀河大戦クラスの危機事態（レベル４～６）と同程度であり、
　もたらされる混乱や戦火もそれに匹敵すると認識されている。
　（レベル３以下のヴァーツ危機もあるにはあるが、特筆する事態は多くはない）
　このような「銀河大戦並みの非常事態」をもたらせる反体制・過激派組織は非常に少ないとされる。

　個別危機事態概要リスト

　

【Meking Memo／設定補記】
　1990年代から構築してきた各種設定をまとめたもの。
　ヴァーツはＧＤＷ世界観の古典期に当たる1980年代末に誕生し、1990年代に設定確立しており、
　（現在の設定は2000年代にまとめているが、基本的な構成は1990年代にあった）
　G-maがまだ“パワーインフレ信者”だった時代に作った、悪役勢力の最右翼である。
　そのためＧＤＷ創作発信開始後も、“戦闘ハイライト”の大きなグループを作ることになった。

　もちろん本文にも書いているように、ＧＤＷ世界観は基本的には「平和な銀河社会」を持つのだが、
　古典期のアイデアを封印したくもないため、「例外的な神話枠」としてヴァーツを位置付けている。
　もっともそのために、パワーインフレを好む投稿設定の量産を誘発するリスクもあるため、
　本格的なヴァーツ危機は「数万年に１度のハイライト」である、という制約を設けている。
　（それでも数千万年のＧＤＷ正史では、重大なヴァーツ危機が実に数百回も起きる計算になるのだ）
　なおかつヴァーツという組織のスケールも、古典期からほとんど変えていない。

　「ヴァーツの大艦隊が動けば銀河が炎上する」という表現は今見てもパワーインフレ的だが、
　このイメージはヴァーツの原形が確立した1990年代に既に存在していたものだ。
　（もちろん当時、今のようなスケール感はなく、宇宙を矮小化したイメージだったのだが^^;）
　１方ヴァーツと対峙する“防衛軍ポジション”は、セイヴァネスロードを筆頭に組織の規模を拡大し、
　ヴァーツの脅威を「日常的に抑止できる環境」を設定している。
　「銀河社会の平和」を守るためには、彼らを「ヴァーツより強大」にする必要があるためだ。

　つまり銀河を炎上させるほどのヴァーツも「絶対の魔王軍」ではあり得ないのである。
　こうした設定やポジションも、「平和な銀河社会」というコンセプトを優先させるためである。
　ヴァーツに我が物顔で暴れ回られると、このコンセプトが破綻してしまうのである。
　また「例外的な神話枠」としてヴァーツとヴァーツ危機を位置付けているため、
　「ヴァーツ以上の悪役設定」はＧＤＷ世界観において「ＮＧ」となることを強調しておきたい。
　（戦闘ハイライトをヴァーツ危機に限定する必要はないが、スケールの安易な巨大化には注意が要る）

　

◎個別危機事態概要リスト
時代枠	危機名称	統合ナンバー	危機概要	備考

約2,000万年前（超太古史）	ゾアネスト大乱		ゾアネスト特殊宙域を生み出した危機事態【危機レベル７】　この時代までここには大きな渦巻銀河が存在していたが、　ヴァーツが引き起こしたダグロニクス・バーストにより破壊され、　小型のロードネスト銀河系と複数の大規模な超宙域や超星団となった。　またこの際に放出されたエルロッシュは今も拡大中である。　（ゾアネスト・ソレイロードの端まで到達するのに3,000万年以上かかる）　超魔神ヴェルガが誕生したことでも知られている。
約900万年前（超太古史）	リーヴァス外縁戦争		リーヴァス超銀河系外縁部が炎上した戦争【危機レベル４】
約600万年前（超太古史）	ディルガ大乱		超魔神ディルガを生み出した危機事態【危機レベル６】　主にクルヴェント連銀河系が戦場となり、銀河は炎上することになった。　粛清の超魔神ザルガが謎の退位をした事件としても知られており、　ヴァーツの内紛が囁かれる事件の１つである。
約400万年前（太古史）	キュルティロン動乱		魔神リリュトを生み出した危機事態【危機レベル４】　リリュト誕生のきっかけ自体はヴァーツとは別にあったのだが、　復讐と野心に燃えるリリュトがヴァーツに加盟したことで戦火となった。　主にキュルティロン銀河系が被災している。	【投稿事件】
約300万年前（太古史）	オメガ銀河大戦		魔神オメガを生み出した危機事態【危機レベル５】　オメガ誕生のきっかけ自体はヴァーツとは別にあったのだが、　革命と野心に燃えるオメガがヴァーツに加盟したことで戦火となった。　主にアリオナス銀河系が被災している。
約210万年前（太古史）	リーヴァス・アヴィエラ銀河大戦		【危機レベル６】
約100万年前（太古史）	オルガーナ戦争		前アトラス共同体が衰退した戦争【危機レベル４】
約66万年前（太古史）	キュルティロン銀河大戦		キュルティロン銀河系が炎上した戦争【危機レベル５】
約50万年前（超古代史）	前アトラス銀河大戦		前オリオネス銀河連合が衰退した戦争【危機レベル５】　現在のアトラス銀河連合体制が確立する遠因になったと同時に、　“天界の最終兵器”ザイクシスを生み出した因縁の戦火でもある。
約33万年前（超古代史）	キュルティロン危機		キュルティロン銀河系外縁部が炎上した戦争【危機レベル４】
約30万年前（超古代史）	ロンディウム銀河大戦		ローディアス連盟が衰退した戦争【危機レベル５】
約15万年前（超古代史）	トレヴァイン危機		リーヴァス・トレヴァイン宙域が炎上した戦争【危機レベル４】
約18,000年前（古代史）	エディオル危機		イグザ銀河系外縁部が炎上した戦争【危機レベル４】	※古典サルベージ案。
約13,000年前（古代史）	シャルバロン危機		シャルバロン銀河系が炎上した戦争【危機レベル５】	【投稿事件】
約8,000年前（古代史）	ゾアネスト危機		ゾアネスト・ソレイロード外縁部で連鎖した軍事危機【危機レベル４】　“南方銀河団”各所でヴァーツ絡みの軍事衝突が連鎖した。
約450年前（前世代史）	ヴェギアス危機		惑星ヴェギアス周囲で起きた軍事衝突【危機レベル３】　ヴァーツ精鋭部隊がザイオノイド種族の内紛に干渉した珍しいケース。	※古典サルベージ案。
約1,000年後（近未来史）	アトラス危機		アトラス銀河系内部で連鎖した軍事危機【危機レベル３】　個々の事態は局所的衝突レベルだが複数の宙域で連鎖した。　後のクロイティス大戦の前哨戦と考えられている。
約10,000年後（遠未来史）	クロイティス銀河大戦		アトラス銀河系が炎上した戦争【危機レベル６】　主な戦場はアトラス銀河系だが、イグザ銀河系なども巻き込まれた。　ヴァーツは銀河中心でダグロニクス・バーストを起こそうと画策したが、　有志連合によって阻止されたことで注目されている。　超魔神ヴェルガの退位につながった戦火としても知られる。
約11,000年後（遠未来史）	後クロイティス危機			【投稿事件】

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