ＧＤＷ-ＴＥＡＭＳ
（組織設定集）
◇
◇
当カテゴリ
◇
◇
★魔修羅連合（マジュラ・ユニオン）　統合ナンバー：TN-ATT18501NA1
組織分類・階級 超宙域国家（俗に言う“魔界列強”） 惑星アーク（地球）
所属銀河系 アトラス銀河系（天の川銀河）
所属天体・宙域 惑星アーク（地球）／アーク超宙域（地球魔界）
主力種族 メイジェロム（人属系ゾアクロイド種族／邪鬼族）
ウォルフネス（麟人族系破壊者種族／人狼・妖狐族）
ヴェステムト（竜人族系破壊者種族／死神・吸魂族）
ヴィゴネル（泳族系破壊者種族）
主要同盟組織 エグゼクター
闇の使徒
主要組織史 魔界大戦（基準年時代）
アトラス・オメガ危機（基準年時代）
ザイクシス危機（近未来史／約1,000年後）
【組織概要設定】（設定補記／組織内組織リスト／主要大使リスト／関連設定リスト）
　魔修羅連合は、アーク超宙域（地球における魔界）に君臨する大国の１つである。
　基準年時代から約１万年前に生まれた勢力であり、魔界国家としては歴史が浅い新興国に当たるが、
　（1,000年を超える寿命の個体が少なくない魔界では、歴史が数万年に及ぶ国が多い）
　急激な躍進によって、基準年時代においては魔界最強の勢力を獲得している。

　中心となる種族は身体能力に優れたゾアクロイド種族のメイジェロムであるが、
　ウォルフネスやザタニアンの亜種も関わっており、勢力名の通り連合体制になっている。
　魔界の東部をほぼ牛耳っており、基準時空（人間界）におけるアジア圏とオーバーラップしている。

　魔修羅連合が躍進したのには、２つの理由があった。
　１つ目は、「外の世界の魔族」すなわち惑星アーク外のゾアクロイド種族を同志に招いたことである。
　銀河規模の広い視野を持ち、銀河列強としのぎを削ってきたゾアクロイド達の経験値は、
　魔修羅連合の戦術・戦略能力を飛躍的に向上させることになった。

　この際、橋渡し役になったのが、魔神オメガ率いる“闇の使徒”であったと言われている。
　これは魔修羅連合の幹部に、闇の使徒のメンバーがいたことに由来する。
　（何よりも基準年時代の総統に当たる金角自身が闇の使徒のメンバーとされる）
　銀河社会を良く知らない魔界勢力にとって、闇の使徒とのコネクションは命綱に等しいものであった。
　強大で視野の広い“宇宙魔族”の同志だけでなく、様々なテクノロジーも手に入れることが出来た。

　２つ目は、これら“舶来技術”の獲得により、強大な軍事力を整備したことである。
　魔界勢力は、好戦的で能力水準の高い破壊者種族（魔族）が主導権を握っているため、
　多くの場合こうした魔族（魔物）単体の戦闘力や経験値に、戦力の大部分を依存している。
　そのため重大な裏切りなどがあると、組織内の戦力水準が劇的に変わることがしばしばあった。

　魔修羅連合はこうした不均衡を是正するために、裏切りのない「兵器」の整備を促進した。
　その代表的なものが、巨大な浮遊戦闘母艦であるコンロン級である。
　全長4.4kmに達するこの浮遊母艦は、中堅国家なら１隻で容易に制圧することが可能だった。
　人間界で言えば、巨大空母を核とした空母戦闘群を、複数保有していたようなものなのである。

　こうした戦力を整備した魔修羅連合が、覇権を求めて基準年時代に起こしたのが魔界大戦であった。
　魔修羅が保有する戦闘母艦群は、当初猛烈な勢いで敵対勢力を駆逐して行ったが、
　敵対勢力の最右翼であるザトゥネス同盟が、“魔界の聖域”グレンポリスと手を結び、
　組織的な反抗によってコンロン級戦闘母艦１隻を撃沈する大戦果を挙げ、
　この戦役を境に、停戦協定が結ばれる形で、以降の魔界の勢力地図が確定した経緯がある。

　アークス文明が銀河社会に進出した未来史においても、魔修羅連合はその命脈をつないでいるが、
　基準年時代から約1,000年後に起きたザイクシス危機で保守派と革新派に分裂することになり、
　その後数千年の間に、内部抗争などで徐々に弱体化して行ったようである。

　魔修羅連合には大きな目標が初期から存在し、それは「魔界を宇宙に開放する」ことだった。
　（実際に銀河社会に進出している魔族＝ゾアクロイドはＧＤＷ世界観では少なくない）
　基準年時代において、魔修羅の総統であった金角は、「魔界の統一」によってそれを目指したが、
　金角の魔界統一は完結せず、個別に人間界を経て宇宙に出る魔界の住人が増えるにつれ、
　魔修羅連合の“大義名分”は徐々に薄れて行ったのである。

　		 魔界帝都マジュラザイト
コンロン級母艦と魔界大戦
【Meking Memo／設定補記】
　1995年頃から2010年頃にかけて設定・考証した、複数の設定群を再編整理したもの。
　当初の名は、総指揮官である金角の名に因んで「金角師団」と呼んでいたが、2002年頃に変更した。
　広大な宇宙に広がるＧＤＷ世界観において、ローカルな領域での“魔王軍”に当たる組織であり、
　ＧＤＷ世界観の「古典ファンタジー担当」を担う勢力の１つであるが、
　現実世界の空母戦闘群のような“艦隊”を保有しているのが大きな特徴である。

　これはG-maが空中戦艦のようなビジュアルを好むことに加えて、
　魔界の大国であっても、「コネクション次第で銀河に開けて」おり、
　銀河社会のテクノロジーを手に入れることが可能なことを示唆する設定になっている。

　ファンタジージャンルの魔王軍は、古い時代の強力な魔術を使う組織であることが多いが、
　「スペースファンタジー」であるＧＤＷ世界観は、宇宙もそうした古典ファンタジー分野との互換性を持っており、
　「宇宙にも魔族が存在している（ゾアクロイドのことである）」ように、
　「魔王軍より進化した技術」を持つ銀河社会が存在する、という前提設定も存在するのだ。

　また技術者集団に当たるＭＢＳ（某民放局と同じ略称だが、もちろん何の関係もない^^;）は、
　この魔界組織の「生物兵器」を担当する部署として作ったものであり、
　アルファベット３文字の略称で書くことが多いのは、エグゼクター下部組織のＡＢＣや、
　タイランタ連邦下部組織のＴＢＬとの対比も意識したところがある。
　というのもこの３組織こそ、「悪役側のマッドサイエンティスト集団」の、ＧＤＷ世界観の「３大古典チーム」に当たるためだ。
　現在は他にも類似の組織があるが、当初はこの３組織が「悪の技術」を独占していたのである。
　
【組織内組織リスト】
組織名 分類 統合ナンバー 組織概要 備考
魔修羅総統府（魔修羅城） 行政組織 TN-ATT18501NA1A 魔修羅連合の政庁機関。
魔修羅連合軍 軍事組織 TN-ATT18501NA1B 魔修羅連合の正規軍。
マジュラ・バイオ・サイト（ＭＢＳ） 研究組織 TN-ATT18501NA1C 魔修羅連合の兵器開発部門。
メドゥアス 研究組織 TT-ATT18501AA1 メドゥアスがASG世界に作った秘密結社。
　メタロイドの研究を主目的とする。
　
【主要幹部リスト】
個体名 種族 統合ナンバー 個体概要 備考
アブース
メディキロン CS-ZNX21301I01-N19201 魔修羅連合のスパイでディプスの部下。
ヴァギル・ピレガ
ウォザリアン CS-NTX21701D01-N18801 魔修羅連合のスパイでディプスの部下。
キンカク（金角）
メイジェロム CS-ATT18501HA1-M19302 魔修羅連合の総統で野心家。 金閣大王などから連想。
ギンカク（銀角）
メイジェロム CS-ATT18501HA1-M19303 魔修羅連合軍の司令官で金角の弟。 銀閣大王などから連想。
ケイゼル
キメラノイド 【3次創作】
ザーラ・ギル
サイクロード CS-ATT18501IA1-N19301 魔修羅連合のスパイでディプスの部下。
ザグナロク
キメラロード CS-LCV20401G01M-NX2031 他種合成の強大なキメラロードで知能も高い。
　魔神オメガの意識が宿ると言われる。		 【3次創作】
ジェド・ア・イーグ
ディルギアン CS-KSX20901D01D-M19401 魔修羅連合軍の高官で冷徹な戦士。 ジェノサイバーなどから連想。
ジャガン
キメラロード CS-LCV20401G01M-NX2071 他種合成の強大なキメラロードで知能も高い。
　皮肉屋のサイバー剣士だが腕は確か。		 【3次創作】
ディプス
ディルギアン CS-KSX20901D01X-M19101 魔修羅連合軍の高官で冷酷な戦士。
デスティーグ
キメラノイド 【3次創作】
ナギル
メイジェロム CS-ATT18501HA1-M20601 ＭＢＳの主任技師で銀角の盟友。
メドゥアス
メタギュラン CS-ATT18501DA1-N20901 ＭＢＳの科学者でナギルの部下。
　ASG世界の朝陽市事件の首謀者でもある。		 メデューサなどから連想。
　
【関連設定リスト】
名称 カテゴリ 統合ナンバー 設定概要 備考
闇の使徒 組織 オメガの革命論に同調した同志の集団。
グレンポリス 組織 魔界の聖域と言われる古い宗教施設。
ザトゥネス同盟 組織 ザタニアンを主力とする魔界列強。
オフィリウス朝 組織 メタギュランを主力とする魔界列強。 【投稿組織】
邪甲鬼軍 組織 ゼタロイドを主力とするゲリラ組織。 【投稿組織】
魔神オメガ キャラクター 闇属性の革命家と呼ばれる太古の魔神。
魔界大戦 歴史事件
アトラス・オメガ危機 歴史事件 【クロスオーバー】
ザイクシス危機 歴史事件
マジュラザイト 舞台 魔修羅連合の首都に当たる都市核。
ＭＢＳサハリン基地 舞台 MBSの研究拠点の１つ。
ユーラシア・ダンジョン 舞台 MBSの研究拠点の１つ。
オメガ・ポイント 舞台
硬獣魔 キャラクター種族 CS-ATT18501GS1 魔修羅連合の魔獣兵器の１種。 【投稿設定を含む】
キメラノイド キャラクター種族 CS-ATT18501G01
オルガドール キャラクター種族 CS-ATT18501GA1
メタロイド キャラクター種族 CS-ATT18501GA2
ケルカロイド キャラクター種族 CS-ATT18501GA3 ガイコツ兵などがモチーフ。
ラヴィロイド キャラクター種族 CS-ATT18501GA4
キメラロード・マジュリス キャラクター種族 魔修羅連合の魔獣兵器の１種。 【3次創作】
コンロン級浮遊戦闘母艦 メカニック 魔修羅連合軍の主力艦艇の１つ。
　全長4kmを超す巨大な浮遊空母。
クラカトア級強襲揚陸艦 メカニック 魔修羅連合軍の主力艦艇の１つ。
　自ら敵陣に特攻して兵団を展開する。
サントリニ級強襲揚陸艦 メカニック 魔修羅連合軍の主力艦艇の１つ。
　自ら敵陣に特攻して兵団を展開する。
ツクヨミ級浮遊戦闘母艦 メカニック 魔修羅連合軍の新型母艦として建造されたが、
　完成前に失われた幻の巨艦。
魔導科学 アイテム 魔術的なアプローチから生まれた科学。
　精神や生命と干渉し合う研究分野が多い。		 GDW世界観における魔導科学。
　

　
◆魔修羅連合軍　統合ナンバー：TN-ATT18501NA1B
　
　魔修羅連合軍は、魔修羅連合の傘下にある軍事組織である。
　コンロン級浮遊母艦に代表される強大な艦隊を保有し、管理しているのが大きな特徴であり、実質的な連合の顔役。
　コンロン級母艦には３隻の強襲揚陸艦が搭載され、これを敵陣に特攻させ、内部の兵団を開放するという戦法を得意とする。
　揚陸艦の特攻自体が圧倒的な質量兵器になることに加え、ＭＢＳが手がけた“魔獣兵器”を解き放つことで、
　敵陣を一気呵成に制圧することが可能になっている。

　その戦法は大胆だが、個々の魔族兵の戦闘力に依存しがちな魔界勢力の中では安定した戦力を確保でき、
　かつ目標制圧において効果的な運用が可能であるため、魔界大戦においては非常に恐れられた。
　ただしこれらの特攻部隊は、母艦であるコンロン級に運用条件の多くを依存することから、
　コンロン級が機能を失うと一気に弱体化する弱点があり、大戦末期にはまさにそれを突かれる形となった。
　コンロン級の補給線を維持できなければ、サバイバル能力に長けた魔族たちの伝統的なゲリラ戦が有利であり、
　これが金角に停戦を決断させた背景であったといわれている。

　大戦末期から戦後間もなくにかけ、コンロン級の２倍以上もあるツクヨミ級の建造が強行されたが、
　この怪物母艦は完成前にオメガが自身の闇魔獣体を再生するために、
　その資源として奪われる形になっており、結果的にはこれも軍の弱体化の遠因となっている。

　
【Meking Memo／設定補記】
　1998年頃に初めてイメージした組織であるが、原形は1994年頃から存在する。
　魔修羅連合が前身に当たる「金角師団」の頃から想定していた“魔王軍”の主戦力であり、
　これに有機的なラインが特徴の巨大母艦であるコンロン級を加えてイメージ確立させたのが1998〜2000年頃だった。
　魔界大戦のハイライトにしてターニングポイントとなるトゥルファン（コンロン級４番艦）撃沈戦もこの頃にイメージ。
　

　
◆マジュラ・バイオ・サイト（ＭＢＳ）　統合ナンバー：TN-ATT18501NA1C
　
　マジュラ・バイオ・サイト（ＭＢＳ）は、魔修羅連合の傘下にある軍事技術研究組織である。
　生物兵器研究工房として、エグゼクターの傘下にあるＡＢＣと並び称される組織であり、実際に同盟関係を持つ。
　ただしＡＢＣがエグゼクターの軍事技術管理部門であるアクシスの傘下で、生物研究専門であるのに対し、
　ＭＢＳは魔修羅連合軍に関わる技術の大部分を管理する、より大きな権限を持っている。

　これは魔修羅連合軍の主力兵器のほとんどが、実質的にオーガニックなものであることに由来する。
　呪術や魔術の効果と互換する魔修羅の魔導科学で生み出された兵器は、その多くが生物的な特徴を内包しており、
　シンボル的な存在であるコンロン級母艦も、バイオテクノロジーの延長にある兵器なのだ。
　コンロン級はもちろん強襲揚陸艦であるクラカトア級やサントリニ級も、外骨格を持つ魚類のような構造を有しており、
　その内部に搭載される、劫獣魔に代表される魔獣兵器群も、昆虫や甲殻類を強化した改造生物なのである。

　ＡＢＣがそうであるように、ＭＢＳも複数の研究拠点を持っており、人間界と縁を持つ時空ゲイトの近傍に良く設置される。
　そのためアクエリアスの工作組織である竜王の侵入を何度か受けており、戦闘事態も繰り返されている。
　とりわけＡＢＣと共同運営していたサハリンの地下基地は、竜王との因縁の象徴的な場所であった。

　
【Meking Memo／設定補記】
　2002年頃に初めてイメージした組織であるが、原形は1993年頃から存在する。
　本文にもある通り、エグゼクター傘下のＡＢＣと縁を持つ魔界国家の生物兵器工房であり、
　G-maのサイバーキッズ妄想を支えてきた、魔界のマッドサイエンティスト集団の本拠地である（爆）
　因みにＭＢＳといえば某民放局の略称でもあるが、全く関係ないので悪しからず（爆汗）
○
　　　　　　　　　　
○