ＧＤＷ神々の黒歴史特集

ＧＤＷ-ＨＩＳＴＯＲＩＥＳ
（歴史設定集）

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★神々の黒歴史特集　統合ナンバー：HC-A21001

　
　ＧＤＷ世界観には、数千万年に及ぶ悠久の歴史がある。
　（ＧＤＷ世界観の“正史”は約2,700万年前の過去史から、約50万年後の未来史まで扱う）
　“半径１億光年”のＧＤＷ宇宙には無数の銀河社会が存在しており、
　この悠久の歴史の中で、多様かつ広大なスケールの文明の営みを繰り返しているのだ。

　理性を重視する開発者が主導する銀河社会は、どの銀河においても概ね平和な秩序を持っており、
　銀河を越えた視野を持つ監視者がこれを効率的にリードすることが普通であるが、
　その監視者がごく稀に、銀河史を揺さぶるような過ちを犯してしまうことがある。
　神話の神々と比較されるような高潔な監視者と言えど、全知全能で万能なわけでは決してないのだ。
　（開発者よりも知的に進化しているため決して愚かではないが、完璧ではないのである）

　こうした「監視者がごく稀に犯してしまった過ちの記録」を、神々の黒歴史と呼ぶことがある。
　これらは監視者たちから見れば恥ずべき失態の記録であるが、重要な銀河史上の教訓事例でもあり、
　そこからどのように反省と教訓を汲み取るかで、未来の方向性が決まると言われている。

　個別記録概要リスト

　

【Meking Memo／設定補記】
　2000年代からイメージはあるが、歴史概念として確立したのは2010年頃。
　ＧＤＷ世界観は本文の通り、理性的な種族が主導する平和な銀河社会を持ち、争いや危機の頻度は少ないが、
　それでも全てが完成されたユートピアではなく、数万年に１度程度の頻度で深刻な戦火も起きる。
　（毎週戦闘事態が起きている多くのバトルマンガから見れば、比較にもならないほど平和な世界だと思うが^^;）

　そうした悠久の歴史（ＧＤＷ世界観の歴史は2,000万年を越す）の中では、「監視者でさえ過ちを犯す」こともあり、
　これをまとめる概念として、神々の黒歴史という設定が生まれた経緯がある。
　神話の神々をモチーフにした監視者と言えど、決してパーフェクトな存在ではないという相対的な視点があり、
　これを象徴するケーススタディとして、この設定を使っているところがある。

　ただその１方で、「人間原理的な先入観」から、こうした設定が誤解されやすいリスクも内包している（苦笑）
　人間社会には神々というキャラクターを「傲慢で欲深い権力者の象徴」として捉える雰囲気が一定数存在しており、
　その先入観から、悪役にしか見えないような神々の表現が頻繁に登場するためだ。
　しかしＧＤＷ世界観における監視者は、神話の神々をモチーフにしているとは言え、決してイコールではないし、
　「神々の権威を軽視」しがちな世間一般のファンタジー志向（G-maにはそう見える）とも軸足が異なっており、
　「人類より知的に進化した開発者よりも先の段階に進んでいる種族」であることを前提に考える必要があるのだ。

　G-ma自ら神々の黒歴史という設定を作っているように、監視者たちも決して万能完璧な存在ではないが、
　人間が安易に考える「傲慢な権力者」のイメージと、イコールで結びつけられては困るところもあるのだ。
　それは結局のところ「神々という概念の軽視」であり、逆説的に「人間原理の傲慢さ」ではないかと考えるのである。
　（神々の起源が例え古い宗教や迷信に由来しようと、それを軽視するのは人間が幼い証拠ではなかろうか）
　監視者が「人類以上の存在」である以上、それをリスペクトした上で考証を進めることをG-maは願っており、
　「人類以下にさえ見える幼稚な悪役」として捉えて欲しくはないのである。

　

◎個別記録概要リスト
時代枠	事件名称	統合ナンバー	事件概要	備考

約2,000万年前（超太古史）	ゾアネスト大乱	HC-AB5B001	危機レベル７に相当する超太古史の大戦争の１つ。　１つの大型銀河が丸ごと崩壊したほぼ唯一の事例であり、　最も悲劇的で忌まわしい戦火の１つとして記憶される。　ゾアネスト特殊宙域を生み出したきっかけでもある。
約400万年前（太古史）	カーヴェル財団事件	HC-AB4CX01	セリュエジアスのカーヴェルが中心になって起こした事件。　いわゆる「人為的な進化への干渉」を引き金にしたもので、　銀河を揺さぶる魔女リリュトの誕生につながった。　またこの事件を機に、セリュエジアスの退潮が始まったとされる。	【投稿情報を含む】
約300万年前（太古史）	オメガ銀河大戦	HC-AB4B001	危機レベル６に相当する太古史の大戦争の１つ。　「光属性に依存する監視者の傲慢」が重要なきっかけであり、　魔神オメガが起こした反乱戦禍の代表として知られる。　ガルデウス大星雲の深部に超宙域を作り出した。
約210万年前（太古史）	リーヴァス・アヴィエラ銀河大戦	HC-AB4B003	危機レベル６に相当する太古史の大戦争の１つ。　ヴァーツ危機の１つでリーヴァス・アヴィエラ銀河団が襲われ、　広範に渡って重大な影響を受けた事件として記憶される。　裏工作によりセイヴァネスロードの不和をもたらした事件でもある。
約50万年前（太古史）	前オリオネス銀河大戦	HC-AB4B002	危機レベル５に相当する太古史の大戦争の１つ。　禁断の超兵器ザイクシスを産んだ戦争として伝説的で、　襲来したヴァーツ艦隊を消し去る威力が問題視されたのに加え、　その機密漏洩という前代未聞の不祥事の遠因となった。
約30万年前（超古代史）	ロンディウム大戦疑惑	HC-AB3B001	ロンディウム銀河大戦時の情勢に関する疑惑。　ローディアス連盟の滅亡につながった超古代史の大戦争だが、　イグザ連合の対応が遅れ「見殺しにした」との疑念がある。
約13万年前（超古代史）	イルディム紛争	HC-AB3B002	“経済神”サイエンディアスの寡占問題が起こした紛争事態。　サイエンディアス出身地の惑星イルディムが破壊されており、　当時のアノール連合の“オーバーキル”が批判されている。	ユダヤ弾圧などがモチーフ。
約6万年前（超古代史）	ユリス大変動疑惑	HC-AB3W001	ユリス大変動時の情勢に関する疑惑。　アムーグア帝国の滅亡につながった超古代史の大変動だが、　ディガスなどの対応が遅れ「見殺しにした」との疑念がある。
約3万年前（超古代史）	ベルヴァリック崩壊事件	HC-AB3CS01	惑星ベルヴァリック崩壊に関わる事件。　ベイラヴァンによる同族への恣意的な進化干渉がきっかけだが、　嫌忌するセラム強硬派が惑星崩壊を人為的に起こしたとされる。　セラムの傲慢さを象徴する事件の１つとして影を落とす。	【投稿事件】
約2万年前（古代史）	ネヴィリアン離脱事件	HC-AB2C001	セラムとネヴィリアンの確執の象徴となった事件。　頑迷な保守派であった当時のネヴィリアンに対して、　ルシュフェアを筆頭とするアトラス連合政府の批判と圧力が、　最終的にネヴィリアンをタイランタ所属にさせてしまったことから、　「アトラス連合が墓穴を掘った事件」として批判される。
約8,000年前（古代史）	ルヤカイン事変	HC-AB2BS01	ルヤカインが中心になって起こした事件。　いわゆる「人為的な進化への干渉」を引き金にしたもので、　それを批判する銀河社会との間に軍事衝突事態を招いた。　またこの事件を機に、ルヤカインの退潮が始まったとされる。	【投稿事件】
（複数ケースを含む）	ディガス問題	HC-AXTCX01	ディガスの不干渉主義に関する疑惑と問題。　干渉主義による成長の阻害を防ぐためという論理だが、　その割には「恣意的な判断で是非を決めている」と批判される。	【投稿情報を含む】
（複数ケースを含む）	監視者認定問題	HC-AXCC003	監視者認定制度に対する是非の問題。　銀河社会を主導する知性階級のため唯一認定が必要だが、　政治的な恣意性が背景になっているという批判がある。
（複数ケースを含む）	ゾアクロイド指定問題	HC-AXCC002	ゾアクロイド指定に対する是非の問題。　銀河社会に対するリスクを持つ種族を指定する考え方だが、　恣意的な差別意識が背景になっているという批判がある。
（複数ケースを含む）	進化干渉問題	HC-AXCC001	進化に人為的に干渉する行為に対する是非の問題。　合意による種の改良は肯定され得るという考え方がある１方で、　創造の領域を侵害する傲慢さが批判されることも多く、　その干渉が紛争事態の引き金を引くこともある。

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