GDW-CHARACTERS
(キャラクター設定集)
当カテゴリ
★クリーチャー因子系ミュータント(アトラス・イグザ銀河団編) 統合ナンバー:CC-ATEXCBM
出身天体 アトラス・イグザ銀河団(複数の惑星や基地出身) アトラス銀河系(天の川銀河)
系統詳細 クリーチャー因子系ミュータント(生命群)
各種評価
(評価指標)








【評価概要】
 クリーチャー種族の因子を受け継ぐが、
 文明種族を起源とするミュータントのうち、
 アトラス・イグザ銀河団を発祥とするもの。
 広義にはキメラノイド生命群に含まれる。







種族概要設定設定補記種族リスト関連設定リスト

 クリーチャー因子系ミュータントとは、非文明種族の総称である、クリーチャー種族(動植物全般を含む)生命因子を持ちながらも、
 素体自体は消費者以上の文明種族を起源とするミュータント種族を指す。

 広義にはキメラノイド生命群に属する個体群であり、少数民族に匹敵する万単位の個体群を持つグループから、
 数体〜数十体という小さなグループまで様々に存在しているのが特徴。
 個体数が多い場合は独自のミュータント種族として分類されるが、少ない場合は亜種個体の1種として片付けられることもある。

 本特集では、こうしたクリーチャー因子系ミュータントのうち、アトラス・イグザ銀河団を発祥とするケースについて紹介する。

 【アトラス・イグザ銀河団の主なクリーチャー因子系ミュータント】

  ギルノイド(ギルザム因子を持つミュータント個体群)※専用特集に飛ぶ。

  グラスタント(グラースト因子を持つミュータント個体群)

  ザフィロイド(ザフィロック因子を持つミュータント個体群)※専用特集に飛ぶ。

  ザムノイド(ザムル因子を持つミュータント個体群)※専用特集に飛ぶ。

  パラノイド(パラシェルズ因子を持つミュータント個体群)

  ミルノイド(ミルトル因子を持つミュータント個体群)

  メルノイド(メルラム因子を持つミュータント個体群)

 

Meking Memo/設定補記
 1990年代などにイメージしたキメラノイド派生系ミュータントキャラをグループ(生命群)としてまとめたもの。
 個体の中には単一の種族としてまとめるほどの設定量がないものもあるため、
 より大きな生命群として特集した方が合理的である場合があるからだ(苦笑)
 ただし、このやり方によって、個々のキャラクターの扱いが小さくなるわけではないので注意されたい(汗)

 
 
 

 

 
 

 
◆グラスタント 統合ナンバー:CS-ATT18501WA1M
 
 グラスタントとは、惑星アーク(地球)“魔界”である、アーク超宙域を発祥とする根属クリーチャー種族である、
 グラースト因子を持つ、文明クラスの知性を持ったミュータント個体群である。
 グラーストは繁殖のために動物的な機能を持つ他種族を触手で襲撃し、球根状の基部に飲み込むように取り込む1種の“食獣植物”であり、
 この生態の“餌食”となり、グラーストの胞子を運搬する能力を植え付けられた個体がグラスタントである。
 1種のクリーチャー因子系ミュータントに相当する。

 原種となる種族はアークス(人類)の他、ウォルフネスや時によってはヴェステムトザタニアンだったりする。
 (腕力に優れるメイジェロムやヴァルキュアン、サイクロードなどは触手を断ち切れるため余りグラーストに取り込まれないようである)
 その外観は、グラーストの特性を反映する樹皮と触手の集合体だが、動物的な体形を擬態している場合が多く、
 この擬態によって能動的に動き回り、胞子媒介のテリトリーを拡げられるようになっているのだ。

 その役割は原則としてグラーストの“眷属”であり、多くの場合は着床後活動能力を失い“樹木化”するが、
 稀に取り込まれた個体の自我が強く残り、独立したミュータント個体として生き長らえることがある。
 こうした自我の強いグラスタントは、もはやグラーストの眷属ではなく、単独のキメラノイド系変異体と言えるだろう。
 動物的な体形だが、植物体質をベースとしているため、寿命は相対的に長いと見られている(長いといっても程度ものではあるが)

 【主なグラスタント個体】

  カーリ(アークス起源個体)
 
【Meking Memo/設定補記】
 1992〜1994年頃にイメージした、植物系キメラノイドキャラから派生した設定に当たる。
 GDW黎明期〜発展期である2000年代までは、キメラノイドの1種として解釈していたものであるが、
 「クリーチャーに取り込まれて同化した」という経緯が他のキメラノイドと異なるため、ギルノイドザムノイドに近いタイプと解釈し直したのが現在の設定である。
 ただ単独でまとまった個体群としてのイメージがなかったため、派生的なキャラクター群にまとめている(苦笑)
 『物体X』『ボディスナッチャー』に似ているが、偶然の一致でモチーフではない。
 

 
◆パラノイド 統合ナンバー:CS-ATT18501IA2M
 
 パラノイドは、惑星変動期アーク(地球)に出現したハイブリッド・ミュータント種族である。
 アーク超宙域を起源とする甲属系のクリーチャー種族、パラシェルズの襲撃を受けた者の中で、
 ミュータント化して生き延びることに成功した少数の個体(広義の集合体)を指す。
 1種のクリーチャー因子系ミュータントに相当する。

 パラシェルズはサンダルほどの大きさを持つ魔性の甲殻類であり、集団で襲撃した獲物の皮膚に取り付き、寄生・癒着して成長・繁殖する特徴を持つが、
 ヴァルキュアンのように獲物の生命力を吸うため、獲物はミイラ状に朽ちてしまうことが多く
 最悪の場合、原形を留めない腐敗した肉塊に成り果ててしまうことになる。

 しかし生まれつきオメガリクスへの耐性を持つ“オメガキャリア”の場合にのみ、
 脳を破壊されない条件下ではあるが、癒着したパラシェルズを支配下に置き、ある種の共生状態となって生き延びることが可能だと言われている。
 (アークスを含め、こうしたオメガキャリアは少数ながら存在している)
 これはパラシェルズの侵食を受けた、複数のミュータント個体の発見で明らかになった。
 中には脳が大きく変質したパラノイドもいるようだが、その場合自我を失い“ゾンビ化”しているという。

 多くの場合、半分以上パラシェルズの侵食を受けた状態であるため、元々の肉体は大きく変形し、組織剥離してまさにゾンビ(半死体)のようになっているが、
 その上から張り付いたパラシェルズの群れが「外皮や筋肉の代役」を務めており、
 力はそれほど強くないが、異様に生命力が強く、感知能力に優れていることが多いという。
 共生状態になっているパラシェルズは、少なくとも10体以上であるため、パラシェルズ自身は生産者知性だが、ある種の集合体と呼べる状態になっている。

 【主なパラノイド個体】

  ケム(アークス起源個体)
 
【Meking Memo/設定補記】
 1993年頃に初めてイメージしたキャラクター。
 まだG-ma“流血描写”に違和感を持たなかった時代に作ったキャラクターであり、巨大なダンゴムシのようなクリーチャーに寄生され、変異したという設定。
 どこかショッキラスにも似ているが、影響されたわけではなく偶然の類似である。
 事実上、この時に作ったケムのための種族設定であるが、パラノイドという設定自体は、ミュータント刺客などのアイデアに流用可能だと思う。
 

 
◆ミルノイド 統合ナンバー:CS-ATV19301M01
 
 ミルノイドは、ザムルに代表される“宇宙アメーバ群”であるメルム生命群の1種、
 ミルトルに取り込まれて同化変異したミュータント系個体群を指している。
 ミルトルザムル同様柔軟性に富んだ不定形生命体だが、筋肉質・脂肪質の肉塊のような質感を持ち、
 明確な個体の境界がなく、集合体(群体)として振舞う特徴があり、ザムルよりも大きな塊で獲物を包み込み、同化することで行動範囲を広げる生態なのだ。
 (ミルトル単体では行動範囲が余り広がらないようである)

 ミルトルと同化したミュータント=ミルノイドは、原種の体形を残しながら、
 “肉の風船”と表現されるようなむっちりと膨らんだ外観と、ラバーのような柔軟性を持ち、
 基本的には全身を筋肉質なミルトルの繊維に覆われた外観を持っているが、
 獲物の目に当たる部分にのみ、ガラス玉のような感光器官を形成する亜種も存在する。
 その外観は成長途中の胎児にも似るが、サイズはずっと大きい(同化された獲物の体格に比例する)
 口に当たる器官はなく、呼吸やエネルギー交換は皮膚で行う生態に変化しており、自意識を維持している場合は、コミュニケーションの主体は念話となる。

 ミルノイド(アム&キノ)

 ザムノイドのように真空耐性はないものの、熱変動の大きな環境に適応可能であり、
 ラバー質の皮膚に覆われた柔らかい肉のような組織が全身の大部分を占め、事実上“開口部”がないため、
 実は毒物や劇物に対する耐久性も高く、滑らかな皮膚は酸にも抵抗力がある。
 さすがに硫酸のような物質の場合ただれてしまうが、すぐに再生が可能なようである。
 1種のクリーチャー因子系ミュータントに相当する。

 因みに獲物と同化した後も、ミルトルは獲物の本体を栄養源として徐々に消化吸収していくため、
 ミルノイドの“寿命”は、実は自然状態ではそれほど長くない(獲物を「食い尽くしてしまう」と、再び“中身”のないミルトルに戻ることも多い)
 また多くのミルノイドはミルトルに主導権があるため、獲物の自意識は失われており、
 新たな獲物を探してさまよい歩くことが多いのだが、獲物の自意識を持つ“高位体”も存在する。
 長い寿命を獲得したミルノイドは全て、こうした自意識を持つ高位体であり、ミルトルの“捕食行為”を抑制するように、行動の主導権を握っているようである。

 【主なミルノイド個体】

  アム(リーヴェアシス起源個体)
  キノ(リーヴェアシス起源個体)
 
【Meking Memo/設定補記】
 1993〜1997年頃に初めてイメージしたキャラクター。
 とあるオカルト本にあった“肉人”なるキーワードから連想したミュータントキャラで、
 流動する脂肪の塊のような生物態に取り込まれたという設定は当時から。
 ある種変態的な妄想の産物だが、本文にもある通り、ザムノイドの原形となった設定の1つ。
 この時期はこういう“アメーバ同化ミュータント”ネタをよく描いているため、サルベージを兼ねて系統グループであるメルム生命群を作ったところもある。
 また2021年に1部設定を変更している(亜種と原種の分離過程で追加した設定だ)
 

 
◆メルノイド 統合ナンバー:CS-ATT18501CA1M
 
 メルノイドは、惑星アークで誕生したミュータント種族の1種である。
 粘菌のような体質を持ち、結晶体を形成するアーク超宙域発祥のクリーチャーである、
 メルラム集合体に取り込まれ、同化融合した個体を指し、多くの場合アークスが素体である。
 (“魔界出身”のザタニアンメイジェロムは取り込まれるほど弱くないからだ)
 ミルノイドザムノイド特徴が似るが、これはメルラムメルム生命群に属するためである。

 外観は基本的に取り込まれた種族の容姿に近いが、表面はややシワが寄ってざらついており、
 要所に波動収束核の役割を持つ結晶体が埋まっており、この結晶体で波動能力を制御する。
 素体の出力が高くなければ、基本的に融合体のスペックも高くならないので、
 メルノイドのスペックも“程度もの”であり、生命力は強いものの目立って怪力ではないが、
 結晶体にはエネルギーを収束出来るため、非常時には電撃や念動を放射することが可能である。
 メルラムの繁殖期を迎えると触手を生やし、幼体を分離する能力を持つようだ。
 メルラム集合体単独よりも、メルノイドとして“出産”した方が、幼体も安定しやすいという。

 基本的には取り込んだ相手を“活動基礎”として融合するスタイルを取るが、
 稀にバイオスーツとして使用者の肉体を保護し、任意に分離することが出来るタイプもある。
 これはメルラム集合体の“亜種”に独立性が強く、知性水準が高いケースに多い。
 大多数のメルラムには原始的な知性しかないが、中には「相手を尊重する」者が存在するのだ。
 こうした“可逆型”は永久融合タイプに比べて大柄で、非対称であることが多い。

 【主なメルノイド個体】

  アムル(アークス起源個体・非可逆)
  ※個体名未定(アークス起源個体・可逆)
 
【Meking Memo/設定補記】
 2022年にテキストを作成しているが、草案は1992〜1993年頃に作っている。
 ミルノイドなどと同様、流動性を持つアメーバ状の物体と同化したミュータント種族であるが、
 実はミルノイドよりも数ヶ月ほど古く“起源”とも言うべきグループに当たる。
 かなり初期的なディテールであるために、今まで埋もれていたものだ(汗)
 戦闘服のように着脱できるタイプも作っていたため、同化クリーチャーの亜種として統合した。
 
 

 

 
 

 
◆主な関連個体特集
 
★グラスタント/カーリ
 統合ナンバー:CS-ATT18501WA1M-N19201
設定画(2019※仮着色
出身地:惑星アーク/東南アジア 【個体概要設定】
 2000年(BWO-052頃)地球東南アジアに生まれたアークス元・少年
 ミャンマー中国の国境地帯で起きた紛争の難民で、戦火から逃れるようにチベット方面に移住し、
 13歳の時に迷い込んだ洞窟で巨大なツル植物グラーストに襲われ、取り込まれた経緯を持っている。
 すぐ近くにはMBSのチベット基地があり、その“部外者用トラップ”でもあったようである。
 実はMBS系キメラノイドであるジョンの合成因子もこのグラーストである。

 ただしカーリ難民ならではの“逞しさ”で自我を維持したため、グラスタントとして“独立”に成功、
 この際にキメラノイド・ネイティス変異後間もないロントと出会うことになった。
 グラースト自体はグラスタントの独立を望まないため、再吸収しようと攻撃してくるため、
 独立するためには“戦う”必要があり、この時にロントが活躍したらしい、
 ラティスティトルなどが竜王に保護されたのも、実はこの“事件”がきっかけになっている。

 グラスタントに変異したカーリは、植物体質でありながら、まるで蛇のような下半身を持ち、
 (体形こそ蛇に似るが、グラーストの擬態特性に由来しており、ツルが集合して蛇風味になっている)
 脚部が変化した“尾”は最大で胴体の10倍以上も伸ばすことが出来る(その分パワーは落ちるが)
 植物体質であるためか、気配を消すのが上手く、森林の中に溶け込むことも比較的容易らしい。
 ロントと共にアクエリアスに保護され、竜王後援部のメンバーとなる。
 同じ合成因子を持つキメラノイドジョンとも、同年代ということもあって打ち解けたようである。

 また実は、同年にメタロイド変異した少女クィナとは、難民となった直後に面識があるが、
 名を聞く前に離れ離れになるという“縁”が存在しており、
 それゆえメタロイドとしてクィナが保護された際、カーリはその顔を覚えていたという経緯があるが、
 自身もまた原形を留めないほど変貌したため、名乗り出ることはなかった。

 
時代枠:基準年時代アーク大変動期
【CHARACTER'S SPEC】
種   族:
身   長:
身体出力:
精神出力:
属性評価:
主な能力:





変異年齢:
グラスタント
約1.7m(全長3m以上)
Gex=3.3
Gex=3.9
(不明)
触手分岐・感知能力
魔力・瘴気・毒物耐性
精神共鳴
(思念交流含)


13歳(2013年)
雄性起源→単性







エピソード:クライシス
【Meking Memo/設定補記】
 2019年に初めてイメージしたキャラクターだが、原案は1992年頃まで遡る準古典キャラの1つ。
 元々はオークスギンのように「魔界の植物と同化したキメラノイド」のイメージだったが、
 1993〜1994年の“リメイク”でラミアのように半人半蛇のイメージが加わったため、
 キメラノイドとは違う異界系ミュータントとして分離させたのが現在の設定に当たる。
 そしてこの設定を再編した2019年に、同化した魔界植物グラーストジョンの合成因子と関連付けた。
 

 
★パラノイド/ケム
 統合ナンバー:CS-ATT18501IA2M-N19301
設定画(2019※仮着色
出身地:惑星アーク/東南アジア 【個体概要設定】
 2001年(BWO-051頃)地球東南アジアに生まれたアークス元・少年
 12歳の時に中央アジアの地下にあるMBSの1大研究基地ユーラシア・ダンジョンに紛れ込み、
 侵入者トラップの1つだったパラシェルズの群れに襲撃された。
 しかしオメガキャリア潜在的な資質があったため、かろうじて生き延び、
 パラノイドと化した状態で竜王の保護を受けることになった。

 その体には30体以上のパラシェルズが複雑に食い込んでおり、
 パラシェルズの群れと共生状態にあるパラノイドの中でもひときわ数が多い。
 これは他の侵入者を襲撃したパラシェルズの1部も、ケムの肉体に食い込んでいるためで、
 本来の筋肉の8割ほどがパラシェルズ自身に破壊されたが、見事に補われている。
 元は武装難民の1群だったようで、ケムは彼らに拉致された少年兵だったことを供述している。

 武装難民を「食い尽くした」パラシェルズが、最後に襲ったのがケムであり、
 その時点で多くのパラシェルズが“腹八分”だったことと、オメガキャリアの効果により、
 結果的にケムの意識が多数のパラシェルズを「取り込む」状態になったようである。
 手足の1部や胴体には骨が透けて見えるグロテスクな外観だが、薄皮で覆われているようで、
 本来の人間としての肉体機能は失われているが、流動食を取り込んで消化することが可能。

 またパラシェルズの“尾”だった器官が、10本を越える蛇腹状の“触手”に変化しており、
 力こそ弱いものの、意外なほど器用な作業を行うことが出来る。
 外骨格のように張り付いたパラシェルズの目も、感覚器官として使えるようだ。
 とりわけ顔面の左半分に癒着したパラシェルズ個体の頭部は、ケムの視界を補佐しており、
 可視光以外の光や色も認識できることが分かっている。
 ただ骨が歪んでいるため長時間労働は負担であり、歩行は可能だが車椅子を使うことも多い。

 保護後、竜王後援部竜王を支援する立場に身を置き、“リハビリ”のレベルを上げることで、
 歪んでいた骨格も徐々に矯正され、有効労働可能時間も増えているようだ。
 パラシェルズの甲殻に覆われていない部分は傷つきやすいため、普段は服を着ているが、
 寄生したパラシェルズの目に当たる部分にウェアラブル式の小型カメラを組み込み、
 着衣状態でもその“視界”を利用できるように配慮されている。
 臓器の多くが変質しているが、幸い声帯は原形を留めており、肉声会話が可能である。

 因みにケムの名前は本名とは微妙に異なっているようで、
 エヴァノイドラティスザムノイドカラムなどと同じく“統合名”らしい。
 これは頭部の左半分に食い込んだパラシェルズによって、部分的な脳の変質が起きており、
 記憶の1部を失う代償に、安定した共生関係を確立していることに由来するようだ。
 ただそのままではいずれパラシェルズが“繁殖期”を迎え、変質が更に進行するため、
 保護された後に成長停止処理を受けることになった(そのため“成人形態”は存在しない)

 
時代枠:基準年時代アーク大変動期
【CHARACTER'S SPEC】
種   族:
身   長:
身体出力:
精神出力:
属性評価:
主な能力:




変異年齢:
パラノイド
約1.6m(少年期に停止)
Gex=1.9
Gex=2.5
(不明)
感知能力
精神共鳴
(思念交流含)


12歳(2013年)
雄性起源→単性























エピソード:クライシス
【Meking Memo/設定補記】
 1993年頃に初めてイメージしたキャラクター。
 まだG-ma“流血描写”に違和感を持たなかった時代に作ったキャラクターであり、
 巨大なダンゴムシのようなクリーチャーに寄生され、変異したという設定。
 元は今以上にグロテスクな外観で、演出次第ではスプラッター的なホラーにもなり得るが、
 「保護された後の人生」を重視するG-maの嗜好から、こういう設定になっている。
 ケム自身にとっては散々な運命でもあるが、その生き様を尊重することは出来るのだ。
 

 
★メルノイド/アムル
 統合ナンバー:CS-ATT18501CA1MA-N19301
設定画(2022※仮着色
出身地:惑星アーク/中央アジア 【個体概要設定】
 2001年(BWO-051頃)地球中央アジアに生まれたアークス元・少年
 地下空洞と連絡する洞窟網の中で、メルラム集合体に襲われてメルノイド化した1人。
 経緯がメタラムに襲われて石化したサナたちに似るが、MBS無関係である。
 こうした地下深い“異世界”は、アーク超宙域につながる“ゲート”も少なくないため、
 並行時空を越えて基準時空に紛れ込む“魔物”が時折出没するのだ。

 頭髪はなく、ややシワが寄っているが全体にシンプルなディテールで、
 淡く光る丸い結晶体が、胴体にほぼ等間隔で並んでいるのが外観の特徴となっている。
 このため波動能力を上手く活用すれば理論上“出力増幅”が可能な構造になっているが、
 アムル自身にそういうスキルはないため、活用はされなかったようだ。
 因みにアムルという名は、ザムノイドカラムなどと同じく“統合名”である。

 結晶体が並んだ河童のような外見であるため、当初は悩んでいるが、
 ジェムル共同体に招かれており、その縁からアクエリアスに関わることになった。
 アメーバ状の群体生物であるメルラムと同化しているため、実は水圧に強く
 水中で“皮膚呼吸”が出来るという意外な“特技”もあったりする。
 外見が似るジェムルヴァムの他、その因子を持つキメラノイドジェフリーを慕う。
 またグラスタントカーリパラノイドケムも、実はほぼ同年代である。

 
時代枠:基準年時代アーク大変動期
【CHARACTER'S SPEC】
種   族:
身   長:
身体出力:
精神出力:
属性評価:
主な能力:




変異年齢:
メルノイド(アナキス)
約1.5m(少年期に停止)
Gex=2.1
Gex=2.5(外力3以上)
(不明)
感知能力、水中呼吸
精神共鳴
(思念交流含)


12歳(2013年)
雄性起源→単性








エピソード:クライシス
【Meking Memo/設定補記】
 2022年にテキストを作成したキャラクターだが、草案は1992〜1993年頃に作っている。
 “オリキャラ全GDW化計画”の一環で“サルベージ”したもの(笑)
 ザムノイドカラムはおろか、ミルノイドアムよりも古い初期の寄生同化変異体で、
 縦に並んだ結晶体のディテールが、他に意外といない個性となっている。
 

 
★ミルノイド/アム
 統合ナンバー:CS-ATV19301M01A-N19301
設定画(2021-2022※安定化後形態
出身地:惑星リヴェロイス 【個体概要設定】
 基準年時代に生まれたリーヴェアシス元・少年
 植民惑星の1つであるリヴェロイス(RC-666)の出身で、同星の山間部に棲息していた、
 ミルトルの集合体に取り込まれ、ミルノイドに変異した1人である。
 セヴィロイド事件が起きたタルボネクは惑星の反対側にあるためここでは影響はなかった)

 リーヴェアシス男児としての記憶は残っているが、同化過程で人格統合が行われており、
 アムという個体名は“統合名”に相当し、厳密に言うと本名ではない。
 (これは同族のキノや、同系統のミュータントであるザムノイドにも見られる現象だ)
 少年期に同化されているため、当初は体毛のない胎児のような丸みの強い外観であったが、
 成長するにつれて幾分スマートな体形に整形されている。
 これは胎児に近い体形がそのまま維持されたキノとは異なるパターンだ。

 ただし顔はなくキノのように“目”もないため、単体では視覚を持っていない。
 そのため保護後に視覚補助インプラントを受けるまで、周囲を具体的に認識できなかったが、
 (設定画の額辺りに貼り付けている結晶体がこの視覚補助器具である)
 ミルトルの能力によって実は視覚を補完できる程度には皮膚感覚が鋭い。
 また体内組織もかなり単純化されており、その過程で手足の指の数が減り、爪も存在しない。
 ミルトル由来の「脂肪と筋肉を持つ厚い皮質」に全身を覆われているためだ。

 実は本来ミルトルに取り込まれた生物は“獲物”であるため、同化処理は“捕食”でもあり、
 「食い尽くされれば死亡する」のだが、ミルノイドは生き長らえることに成功している。
 (ミルノイドとして完全に同化しなかった場合は死亡と共にミルトルが分離し骨が残される)
 同時にこの“ミルノイド化”によってミルトルの捕食本能も抑制されており、
 他の生物に触れても、ミルトルが捕食行為に及ぶことはないようだ。

 顔がないため声を出すことも出来ないため、念話によるコミュニケーションに依存する。
 境遇が似る他のミルノイド個体と共にATU保護下に置かれているが、
 ミルノイド変異自体はタイランタ連邦のジェネティック実験とは無関係であることから、
 アムもATU対連邦妨害工作には興味がなく、自身の変化に戸惑いながらも、
 多様性に寛容な銀河社会のんびりと暮らしているようである。

 顔に当たる器官がないため実質的に無表情だが、内面は温厚で実はキノよりも大人しい
 ただミルノイド同化課程で脳を侵食されているために、人格は再構成された可能性もある
 口を持たない(実は消化器官もない)ため、エネルギー摂取は皮膚で行う生態になっており、
 そのため“日向ぼっこ”で熱エネルギー補給を行うことを好む。
 またミルトルの捕食能力を指先に発現すれば「指先から食物を採り込む」ことも可能だ。
 行動的なキノを慕っており、2人で行動することも多い。

 
時代枠:基準年時代オリオネス大戦期
【CHARACTER'S SPEC】
種   族:
身   長:
身体出力:
精神出力:
属性評価:
主な能力:




変異年齢:
ミルノイド・アナキス
約1.4m→1.6m
Gex=1.7→1.9
Gex=2.1→2.5
(不明)
耐毒能力・再生能力
精神共鳴
(思念交流含)


10歳(BWO-003)
雄性起源→単性






















エピソード:
【Meking Memo/設定補記】
 1993年頃に初めてイメージしたキャラクターだが、テキストは2021年に作成している。
 アルトゥールのような、顔がないジェネティックキャラから派生したものであり、
 とある都市伝説に登場する“肉人”から連想したミュータントである。
 (妖怪の「ぬっぺらぼう」に似た怪生物の伝説があるらしい)
 筋肉質なアメーバに取り込まれ同化した、という設定は実は1997年頃に作ったもので、
 その時に出来たキャラである、キノの種族設定と後に統合している。

 実はキノの設定テキストを作った時に、元々両設定を統合することを考えていたのだが、
 全く顔がないアムと、目に似た器官が残るキノの差異をどう解釈すべきか、
 少し悩んだ経緯がある(結局「亜種の振れ幅」に落ち着いたのだが^^;)
 1方「指から食物を採る」設定は追加したもので、まるで“柱の男”みたいであるが、
 ミルトル元々アメーバのような生態なので、こういう設定になっている。
 

 
★ミルノイド/キノ
 統合ナンバー:CS-ATV19301M01N-N19701
設定画(2019-2022
出身地:惑星リヴェロイス 【個体概要設定】
 基準年時代に生まれたリーヴェアシス元・少年
 植民惑星の1つであるリヴェロイス(RC-666)の出身で、同星の山間部に棲息していた、
 ミルトルの集合体に取り込まれ、ミルノイドに変異した1人である。
 セヴィロイド事件が起きたタルボネクは惑星の反対側にあるためここでは影響はなかった)

 リーヴェアシス男児としての記憶は残っているが、同化過程で人格統合が行われており、
 キノという個体名は“統合名”に相当し、厳密に言うと本名ではない。
 (これは同じメルム系統種のミュータントであるザムノイドにも見られる現象だ)
 少年期に同化されているため、やや小柄で体毛のない胎児のような外観が特徴的であり、
 口のない顔には視覚をカバーする2個の結晶体がちょうど目の位置についている。
 体内組織もかなり単純化されており、その過程で手足の指の数が減り、爪も存在しない。

 声を出すことはできないため、念話によるコミュニケーションに依存する。
 アムを始め、境遇が似る他のミルノイド個体と共にATU保護下に置かれているが、
 ミルノイド変異自体はタイランタ連邦のジェネティック実験とは無関係であることから、
 キノもATU対連邦妨害工作には興味がなく、自身の変化に戸惑いながらも、
 多様性に寛容な銀河社会のんびりと暮らしているようである。
 口がなく表情筋も少ないため無表情に近いが、内面の感情は豊かで人懐っこい。

 因みにキノの場合、目だけでなく胸元にも類似の結晶体が形成されているが、
 これは変異後にインプラントされたターミナル・クォーツであり、
 キノ自身が変異後の違和感をカバーするために、ATUの医療部に申請した結果である。
 (ミルトルの“捕食本能”を抑制する役割もあると言われている)
 口を持たない(実は消化器官もない)ため、エネルギー摂取は皮膚で行う生態になっており、
 そのため“日向ぼっこ”で熱エネルギー補給を行うことを好む。

 
時代枠:基準年時代オリオネス大戦期
【CHARACTER'S SPEC】
種   族:
身   長:
身体出力:
精神出力:
属性評価:
主な能力:




変異年齢:
ミルノイド・ネオス
約1.5m(少年期に停止)
Gex=1.9
Gex=2.5
(不明)
耐毒能力・再生能力
精神共鳴
(思念交流含)


12歳(BWO-003)
雄性起源→単性










エピソード:
【Meking Memo/設定補記】
 1993〜1997年頃に初めてイメージしたキャラクター。
 とあるオカルト本にあった“肉人”なるキーワードから連想したミュータントキャラで、
 流動する脂肪の塊のような生物態に取り込まれたという設定は当時から。
 ある種変態的な妄想の産物だが、本文にもある通り、ザムノイドの原形となった設定の1つ。
 因みに目の機能を持つ結晶体は1993年頃の“原案”にはなく、
 事実上“のっぺらぼう”だったが、1997年頃“リメイク”で追加している(2021年に原案と分離)