ＧＤＷ-ＳＥＣＲＥＴ-ＲＯＯＭ （R-18版キャラクター設定集）

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★メタロイド特異亜種特集（CS-ATT18501GA2X／シークレット版） 【亜種概要設定】 　メタロイド特異亜種とは、基準年時代に惑星アーク（地球）で研究されたジェネティック個体群の１つである。 　アーク地下組織エグゼクターの傘下に属する生命工学研究部門アクシス・バイオ・センター（ＡＢＣ）や、 　アーク超宙域の異種族列強魔修羅連合傘下の研究工房マジュラ・バイオ・サイト（ＭＢＳ）などが研究する、 　「生きた石像」とも言うべきメタロイド・アークスの１系統であり、その中でも特異な特徴を持つケースを指して使う。 　【特異亜種に含まれる系統】 　メタロイド・セラケミル 　メタロイド・セルロック 　メタロイド・プロトグラシス 　メタロイド・ハーフグラシス　※タイランタ・ジェネティクス 　 【Meking Memo／設定補記】 　2000年から2017年頃にかけて積み重なった、多数の設定を再編整理したもの。 　「石化」「固め」ジャンルから派生したメタロイドシリーズでも、特殊な妄想のグループを解説するために設置したもの（笑） 　（特殊と書いたが、同ジャンルの中では普通に見られるグループを含んでいる^^;） 　メタロイドは設定上“強化人間”のグループに含まれ、単なる魔術的な石化イメージとは異なっており、 　「単なる魔術的な石化」に近いアイデアも含むが、最終的に「強化生物となる」解釈に差はない。 　生きた石像というと実にファンタジックだが、ＧＤＷ世界観には自然発生した鉱物生命体も存在するのだ。 　 　 　 ◆メタロイド・プロトグラシス　統合ナンバー：CS-ATT18501GA2P 【亜種概要設定】 　メタロイド・プロトグラシスは、メタロイド・アークスの特異亜種の１つである。 　主に魔修羅連合の傘下に属する生物兵器研究工房マジュラ・バイオ・サイト（ＭＢＳ）が研究しており、 　他組織も１部関わっているものの、主導権はＭＢＳが取っていると考えて差し支えない。 　研究のハイライトは基準年時代であるが、必ずしもこれに限定されない。 　基準年時代にエグゼクター傘下のアクシスが開発した高強度素材の１つである、 　ザイオファイン・セラミックス（ＺＦＣ）への置換を起こす“石化変異”で処理されているのが最大の特徴だ。 　ＺＦＣは多結晶のセラミック素材であり、理論上ダイヤモンドよりも硬く、割れにくいとされており、 　銀河社会に進出する前のアークス（人類）文明においては、最も強度の高い素材の１つであった。 　因みにプロトグラシスという亜種名は、タイランタ連邦のメタロイド・グラシスとの対比というのが定説。 　いずれもガラス繊維や陶器に似た、無機結晶の組成を持つ点で共通する。 　このＺＦＣへの置換と同化を行われたメタロイド・プロトグラシスも、その材質の影響を強く受けており、 　至近距離からのライフル弾やサバイバルナイフ等の斬撃を受けても、傷さえ付かないという強度を誇り、 　擬似的な金属光沢を持ち化学変化しにくいため、数十年経っても劣化しないという特徴がある。 　メタロイドでも数十年経てば普通は専門の手入れが要る程度には劣化が進むが、 　メタロイド・プロトグラシスの場合はその手入れがほぼ必要なかったという。 　これは超物質含有率の高いメタロイド・メタリス（ライサやソリア等）に匹敵する安定性だと言われている。 　しかしその高強度に加えて、強力な絶縁機能を発揮することから、 　メタロイド・プロトグラシスに変化した１次変異体は意識のほぼ完全な封印状態を強いられており、 　石化変異直後はまだ意識がある（思考は停止することが多いが）にもかかわらず、 　電磁気的な観測方法による限りは完全なフラットで、感情の変化などを読み取ることがほぼ出来ない。 　念話スキルを持ってしても、かなり練度の高い波動制御能力者でないと、精神干渉は不可能だった。 　このためＭＢＳでも実験当初は、強化兵であるメタロイドへの処理が不可能な失敗作と見なされており、 　日本支部などで行われた初期の実験体はそのまま放置される結果になっている。 　（失敗作は解体処分されることも少なくないが、本件は「堅すぎて上手く解体できなかった」らしい） 　後にこれを保護したアクエリアスでも当初は生死さえ不明な状態であり、 　生存していることが分かったのは、2019年にザムノイドの協力者がアクエリアスに参加してからだった。 　ザムノイドはＺＦＣさえ見通すような、強力な透視能力と精神干渉能力を持つのだ。 　ただそれでも意識を取り戻すには更に10年以上の歳月が必要であった。 　石化から間もなく停止した意識を再び活性化させることも、この素材では非常に難しかったのである。 　強力な絶縁機能を持つため、意識を活性化させる課程でも障害が起こりやすく、 　ＺＦＣ組成単体の状態では回復が見込めないことから、意識を集中させるための移植装置を別に開発し、 　それを耳穴などにインプラントすることで、ようやく意識を活性化させるメドが立ったという。 　またこの方法が、実はエヴァノイド・セラコートなどのリハビリ方法の参考データにもなっている。 　余談であるが、ＭＢＳから派生したＡＳＧ世界の秘密結社メドゥアスが、 　同様にＺＦＣ組成のメタロイドを開発しており、２次処理時に別属性の結晶体を埋め込むことで、 　2012年に強化兵としての活性化に成功しているのだが、ＭＢＳはこの結果を軽んじたとされている。 　この時ＭＢＳがメタロイド・プロトグラシスの扱いを見直せば、その後の流れも変わったかも知れない。 　関連個体リスト 　≪ショートストーリー等≫ 　シークレット・エピソード集／ＭＢＳメタロイド実験記2010 　シークレット・エピソード集／ＭＢＳメタロイド実験記2013 　 【Meking Memo／設定補記】 　2015年頃に設定確立したものだが、原案は1993年頃まで遡る準古典に相当する。 　設定上は“特異亜種”に当たるが、実は1993年に作った“セラミック娘シリーズ”こそが、 　ＧＤＷ世界観におけるメタロイド創作の原点であり、20年以上経って「凱旋した」設定だったのだ。 　組成のイメージソースになったのが、ダイヤモンドより堅いと言われる新素材ファインセラミックスであり、 　これをＳＦ化（というより本家より強化）した素材の設定から、ＺＦＣの原風景が生まれた。 　現実にはファインセラミックスは「堅いがゆえに欠けやすい素材」なのだが、ＺＦＣは欠けにくさも併せ持つ。 　そしてセラミックといえば、ガラスのように（ガラスも広義のセラミックである）電気を通しにくい性質を持ち、 　ここからメタロイド・プロトグラシスも強力な絶縁機能を持つがゆえに、 　意識の封印状態を引き起こしやすく、強靱だがコントロールが難しいという設定につながっている。 　また基準時空におけるメタロイド・プロトグラシス設定の“復活”こそ2015年頃であるが、 　実は2012年頃にＡＳＧシリーズでその原形とも言うべきキャラ（スミレがその代表格だ）を作っており、 　これもまた、メタロイド・プロトグラシスの設定が「復活する」重要な契機となっているのだ。 　 ≪メタロイド・プロトグラシス個体リスト≫ 個　体　名 統合ナンバー 生態特性等 主な個性や特徴 備　考 【ＭＢＳ系実験体群】 MG21001（シア） GA2P-N19301 プロトグラシス（元♀） ＭＢＳで石化改造された元少女。 MG21002（レア） GA2P-N19302 プロトグラシス（元♀） ＭＢＳで石化改造された元少女。 MG21003（キア） GA2P-N19303 プロトグラシス（元♀） ＭＢＳで石化改造された元少女。 MG21004（ミア） GA2P-N19304 プロトグラシス（元♀） ＭＢＳで石化改造された元少女。 MG21005（アイ） GA2P-N21501 プロトグラシス（元♀） ＭＢＳで石化改造された元少女。 MG21006（ケイ） GA2P-N21502 プロトグラシス（元♀） ＭＢＳで石化改造された元少女。 MG21007（マイ） GA2P-N21503 プロトグラシス（元♀） ＭＢＳで石化改造された元少女。 MG21008（ケア） GA2P-N21505 プロトグラシス（元♀） ＭＢＳで石化改造された元少女。 MG21009（セア） GA2P-N21602 プロトグラシス（元♀） ＭＢＳで石化改造された元少女。 MG21010（ティア） GA2P-N22102 プロトグラシス（元♀） ＭＢＳで石化改造された元少女。 MG21011（ミオ） GA2P-N21603 プロトグラシス（元♀） ＭＢＳで石化改造された元少女。 MG21012（ピア） GA2P-N21601 プロトグラシス（元♀） ＭＢＳで石化改造された元少女。 MGE21001（ロイ） GA2P-N21506 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MGE21002 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 未完個体（実験体ナンバリングのみ） MGE21003（ライ） GA2P-N21504 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MG21021（ニア） GA2P-N21506 プロトグラシス（元♀） ＭＢＳで石化改造された元少女。 MG21022 MG21023（ジア） GA2P-N21507 プロトグラシス（元♀） ＭＢＳで石化改造された元少女。 MG21024 MG21025 MGE21301（セナ） GA2P-N22001 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MGE21311（セオ） GA2P-N22306 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MGE21312（ラオ） GA2P-N22303 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MGE21313（ケオ） GA2P-N22301 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MGE21314（フィオ） GA2P-N22302 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MGE21315（キオ） GA2P-N22305 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MGE21316（ピオ） GA2P-N22304 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MG21601（フィン） GA2P-N22101 プロトグラシス（元♀） ＭＢＳで石化改造された元少女。 MGE21601（ラウ） GA2P-N21401 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MGE21602 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 未完個体（実験体ナンバリングのみ） MGE21603（クイ） GA2P-N21801 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MGE21604 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 未完個体（実験体ナンバリングのみ） MGE21605 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 未完個体（実験体ナンバリングのみ） MGE21606（チェロン） GA2P-N21701 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MGE21607 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 未完個体（実験体ナンバリングのみ） MGE21608 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 未完個体（実験体ナンバリングのみ） MGE21609（レクト） GA2P-N21702 プロトグラシス（元♂） ＭＢＳで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 【ＡＢＣ系実験体群】 MGE22801 プロトグラシス（元♂） ＡＢＣで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 未完個体（実験体ナンバリングのみ） MGE22803 プロトグラシス（元♂） ＡＢＣで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 未完個体（実験体ナンバリングのみ） MGE22803（カイム） GA2P-N20801 プロトグラシス（元♂） ＡＢＣで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 【メドゥアス系実験体群】（関連特集） MD071（ナイア） GA2P-NA21201 プロトグラシス（元♀） （メタロード化） メドゥアスで石化改造された元少女。 　２次処理を受けている。 MD072（セリナ） GA2P-NA21202 プロトグラシス（元♀） （メタロード化） メドゥアスで石化改造された元少女。 　２次処理を受けている。 MD073（アンジー） GA2P-NA21401 プロトグラシス（元♀） （メタロード化） メドゥアスで石化改造された元少女。 　２次処理を受けている。 MD074（スミレ） GA2P-NA21402 プロトグラシス（元♀） （メタロード化） メドゥアスで石化改造された元少女。 　２次処理を受けている。 MD075（ヒカル） GA2P-NA21403 プロトグラシス（元♂） （メタロード化） メドゥアスで石化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MD076（ミク） GA2P-NA21404 プロトグラシス（元♀） （メタロード化） メドゥアスで石化改造された元少女。 　２次処理を受けている。 　 　 ◆メタロイド・セルロック　統合ナンバー：CS-ATT18501GA2W 【亜種概要設定】 　メタロイド・セルロックは、メタロイド・アークスの特異亜種の１つである。 　主にエグゼクターの傘下に属する生物兵器研究工房アクシス・バイオ・センター（ＡＢＣ）が研究しており、 　他組織も１部関わっているものの、主導権はＡＢＣが取っていると考えて差し支えない。 　研究のハイライトは基準年時代であるが、必ずしもこれに限定されない。 　セルロイドに似た構造を持つ有機結晶への“石化変異”を起こすのが最大の特徴であり、 　他のメタロイドに比べると強度は劣るものの、それでも銃弾を弾き返す程度の強度は持っているようだ。 　石化変異もメタ・クォーツなどによる半ば瞬間的な“元素転換”とは異なっており、 　セルロック粒子を持つセピア色の“溶液”の中に実験体を沈め、時間をかけて同化させるのも特徴の１つ。 　あえて時間をかけて同化させることで、より均質性の高い変化を狙ったものらしい。 　ただこの処理のため体組織の変化が層状に起きることで、有機結晶組成であるにもかかわらず、 　意識の封印効果はむしろ強く表れており、プロトグラシス系統のように絶縁機能こそ持っていないものの、 　念話能力者などの精神干渉がなければ、実験体が意識を停止させるのも比較的早かったようだ。 　その１方で活性化処理後の機能回復は他のケースよりも早く起きており、 　肉声で会話することこそ出来ないものの、皮膚感覚は有機生物に準じる鋭敏さを持っているという。 　１次変異体はあたかもチョコレートを思わせる質感を持つのも特徴の１つであり、 　擬似的な甘い香りを漂わせることが多いため、実験経緯を知らなければ本当にチョコレートと思われるほど。 　ただあくまでも擬似的なものに過ぎないため、熱を加えても溶けることはないのである。 　（疑似セルロイド組成のため、高熱を加えれば軟性化することはあるようである） 　またセルロック溶液の“濃度”の差で、チョコレートに似たセピア色の結晶化表皮にも色相の変化があり、 　ミルクチョコレートのような明るいケースや、ビターチョコレートのような暗いケースがあるようだ。 　2019年頃にＡＢＣのアラスカ基地で実施された実験の影響を受けた者が多く、 　実験体はアクエリアス傘下の竜王が2034年に保護するまで、基地近郊の隠し倉庫に保管されていた。 　ただ2050年代に保護されたカリナのように、“半自然発生的”な例外ケースも報告されている。 　これは特殊植物グラーストとの同化を強いられたミュータント個体、グラスタントの亜種でもあるのだが、 　メタロイド・セルロックに似た変異処理を経て、有機結晶化したケースがあると見られている。 　関連個体リスト 　≪ショートストーリー等≫ 　集合画特集／ＡＢＣメタロイド同化タンク 　 【Meking Memo／設定補記】 　2010年頃に設定確立したメタロイドシリーズの亜種グループの１つ。 　「石化」「固め」分野では時々あるアイデアの１つである“チョコ化”から連想したものであり、 　強化人間メタロイドとして扱う意図から完全なチョコ化ではなく、あくまでも「擬似的なチョコ化」という解釈で、 　樹皮やセルロイドなどを作る硬質な有機化学物質であるセルロースから設定を掘り下げている。 　琥珀などもイメージソースの１つだ（琥珀のように半透明ではないが堅さは似ている） 　単なる石化妄想というだけでなく、一応「有機結晶組成なので馴染みやすい」設定になっていて、 　強度は他のケースに比べると多少劣るものの、柔軟性があるという設定になっている。 　もちろん強度が劣るといってもメタロイドなので、普通の生物よりはるかに強靱なことは言うまでもない。 　 ≪メタロイド・セルロック個体リスト≫ 個　体　名 統合ナンバー 生態特性等 主な個性や特徴 備　考 【ＡＢＣ系実験体群】 MW21901（シェラ） GA2W-N21001 セルロック（元♀） ＡＢＣで石化改造された元少女。 チョコレートが質感ソース。 MW21902（ティオラ） GA2W-N21002 セルロック（元♀） ＡＢＣで石化改造された元少女。 チョコレートが質感ソース。 MW21903（フォーラ） GA2W-N21003 セルロック（元♀） ＡＢＣで石化改造された元少女。 チョコレートが質感ソース。 MW21904（セラ） GA2W-N21004 セルロック（元♀） ＡＢＣで石化改造された元少女。 チョコレートが質感ソース。 MW21905（フィラ） GA2W-N21005 セルロック（元♀） ＡＢＣで石化改造された元少女。 チョコレートが質感ソース。 MW21905（サイ） GA2W-N21501 セルロック（元♀） ＡＢＣで石化改造された元少女。 チョコレートが質感ソース。 MW21906（メイ） GA2W-N21502 セルロック（元♀） ＡＢＣで石化改造された元少女。 チョコレートが質感ソース。 MW21907（レイ） GA2W-N21503 セルロック（元♀） ＡＢＣで石化改造された元少女。 チョコレートが質感ソース。 MW21908（ネイ） GA2W-N21504 セルロック（元♀） ＡＢＣで石化改造された元少女。 チョコレートが質感ソース。 【グラースト同化系統】 カリナ GA2W-N19701 セルロック（元♀） （グラスタント亜種） ＭＢＳ系ダンジョンで変異した元少女。 　サイロイドベースでリオラの妹。 　 　 ◆メタロイド・セラケミル　統合ナンバー：CS-ATT18501GA2R 【亜種概要設定】 　メタロイド・セラケミルは、メタロイド・アークスの特異亜種の１つである。 　主にエグゼクターの傘下に属する生物兵器研究工房アクシス・バイオ・センター（ＡＢＣ）が研究しており、 　他組織も１部関わっているものの、主導権はＡＢＣが取っていると考えて差し支えない。 　研究のハイライトは基準年時代であるが、必ずしもこれに限定されない。 　ＡＢＣの上位組織であるアクシスが開発した高強度素材ザイオファイン・セラミックス（ＺＦＣ）を含有する、 　ラバー素材との同化処理によって“軟質石化変異”させているのが最大の特徴である。 　このためメタロイドとしては例外的に、まるで合成ゴムのように柔らかく、堅さは全くと言えるほどないが、 　ＺＦＣ粒子を練り込んでいることもあって強度は高く、実はナイフの刃を通さない優れた連続性を持っている。 　押せば曲がり、容易にたわむが、「切れたり裂けたりすることがほぼない」特徴を持つのだ。 　またＺＦＣ粒子の影響とラバー質の影響により、こちらもプロトグラシス系統に匹敵する絶縁機能を持つため、 　メタロイド・セラケミルの意識封印効果はプロトグラシス系統並みに強く、 　電磁気的な手段ではその意識的な内面（感情の変化など）を感知することが基本的に不可能である。 　そのため耳穴から頭部を左右に貫通する特殊電極をインプラント（因みに既に脳はない）しており、 　これによって微弱ながらも“意識の存在”をキャッチすることが可能になっている。 　これはアクエリアスが保護実験体向けに意識干渉結晶素材を開発する以前のことであった。 　他のメタロイドと違い、柔らかい材質であるが、１次変異体の段階では自らの意志で動くことは出来ず、 　外部からの干渉によって動いても、それは意識とは無縁の機械的な反応に過ぎなかったようだ。 　また見ようによっては“ゴム人形”っぽくもあるため、卑猥な扱いを受けた実験体もいたと言われている。 　活性化処理を受けるまでは自力で動けないのだから、それは屈辱的だったに違いない。 　他方活性化してからはその柔軟な特性が逆に戸惑いをもたらしたこともあったようだ。 　筋肉がないような組成にもかかわらず「異常なまでにバネがある」ため、慣れるには苦労したらしい。 　同化処理過程は、まるでアメーバかスライムのように吸い付いてくる“セラケミル樹脂”が、 　実験体の体を包み込んだ後に浸透同化する流れであり、“溶液同化”させるセルロック系統と似ている。 　これは溶液同化によって有機結晶化させるセルロック実験（2020年前後に実施）が、 　セラケミル実験（2030年代に実施）のインスピレーションになった可能性を強く示唆しているが、 　初期にはセラケミル樹脂を敷き詰めた実験室全体で処理していたのに対し、 　（このため初期型は同化の時点で足首が樹脂の“苗床”と１体化するため足の指などが消滅する） 　後期にはセラケミル樹脂を別の機器から流下させて同化する方法に変えるなど変化したようである。 　関連個体リスト 　≪ショートストーリー等≫ 　集合画特集／ＡＢＣメタロイド同化ベース 　 【Meking Memo／設定補記】 　2017年頃に設定確立したメタロイドシリーズの亜種グループの１つ。 　「石化」「固め」分野では時々あるアイデアの１つである“ラバー拘束”から連想したものであり、 　ラバー状の樹脂に包み込まれるだけでなく、物理的に同化する点でメタロイドの延長上にある。 　そのため生きた石像ならぬ「生きたゴム人形」みたいになっているわけであるが、 　強化人間として考えれば「柔軟なメタロイド」はそれなりに有意義なはずなのだ（冷徹） 　もちろん柔らかいだけではアイデアが弱いので、ＺＦＣ粒子を混ぜて「切れないゴム」になっている。 　なお設定確立こそ2017年頃だが、樹脂同化系のサイバーキャラ設定自体はそれ以前からあり、 　それらと2017年のキャラクター群とは外観デザインが微妙に異なっていたことから、 　実験過程に幾つかの段階があるという設定でまとめることにした。 　「足首が苗床と同化している」2017年シリーズは、セラケミルの“初期型”と解釈したのだ。 　 ≪メタロイド・セラケミル個体リスト≫ 個　体　名 統合ナンバー 生態特性等 主な個性や特徴 備　考 MCE011（テオ） GA2R-N21701 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MCE012（ケイム） GA2R-N21702 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MCE013（テム） GA2R-N21703 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MCE014（フィーム） GA2R-N21704 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MCE015（ランス） GA2R-N21705 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MCE016 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 未完個体（実験体ナンバリングのみ） MCE017 GA2R-N21706 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MCE018 GA2R-N21801 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MCE019 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 未完個体（実験体ナンバリングのみ） MCE020 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 未完個体（実験体ナンバリングのみ） MCE021（クラ） GA2R-N21601 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MCE022（ミラ） GA2R-N21602 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MCE023（ケル） GA2R-N21501 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MCE024 GA2R-N21802 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MCE025（ティノ） GA2R-N22001 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MCE026 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 未完個体（実験体ナンバリングのみ） MCE027（ウェラ） GA2R-N21401 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 MCE028（レサ） GA2R-N22101 セラケミル（元♀） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少女。 MCE029（ルサ） GA2R-N22102 セラケミル（元♀） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少女。 MCEX12（ニアロ） GA2R-N22103 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元青年。 　ただし体形が女体化している。 MCE030 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 未完個体（実験体ナンバリングのみ） MCE031 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 未完個体（実験体ナンバリングのみ） MCE032 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。 未完個体（実験体ナンバリングのみ） MCE033（ビエナ） GA2R-N19901 セラケミル（元♂） ＡＢＣで特殊剤同化改造された元少年。 　ただし体形が女体化している。